
絶滅危惧種のハイブリッド魚が偶然誕生 image by:Florian Toth, NARIC,
1億8400万年を超える時間をまったく別の大陸でそれぞれに進化してきた魚同士が子供を作るなんて無理に決まってる。ハンガリーの科学者はそう思っていた。
そう思っていながらも、アメリカに生息するヘラチョウザメの精子をロシアに生息するロシアチョウザメの卵にふりかけてみた。どちらも絶滅危惧種である。
あえてそんなことをした狙いは、「雌性発生」というプロセスを通じて、チョウザメの卵を無性生殖させることだった。
雌性発生では、オスの遺伝情報がないままに子供が生まれてくるが(つまりメスのクローン)、それを開始させるためにはオスの精子からの刺激が必要なのだ。
が、幸か不幸か、狙い通りにはいかなかった。オスのDNAが卵に取り込まれて、はからずもハイブリッド種が誕生してしまったからだ。
【父と母の特徴をあわせ持つ不思議な姿】
こうして生まれたハイブリッド種は「スタードルフィッシュ(sturddlefish)」と名付けられた。スタードルとは、ロシアチョウザメの英名「スタージョン」とヘラチョウザメの英名「パドルフィッシュ」を組み合わせた名だ。
「ロシアチョウザメ」(学名 Acipenser gueldenstaedtii)」と「ヘラチョウザメ」(学名 Polyodon spathula)は、かなり見た目が異なる種なのだが、その子供は両者の特徴をあわせ持つ。
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July 23, 2020 at 07:00AM
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2種の絶滅危惧種をかけ合わせたところ、はからずもハイブリット魚が誕生してしまったようだ(ハンガリー) (2020年7月23日) - エキサイトニュース - エキサイトニュース
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