こんなところになぜバナナ? 日本人が一番よく食べるその果物は、ほとんどを南国からの輸入に頼る。しかし最近は、寒い秋田や新潟をはじめ、兵庫や岡山など各地で栽培が広がっている。皮まで食べられる国産バナナとは。
岡山市の中心部から車で40分の田園地帯。ビニールハウスの中で、一つの「木」に150本ほどのバナナがぶら下がっていた。
その名は「もんげーバナナ」。岡山弁で「すごい」の意味だ。JR岡山駅などで1本600円から販売している。同市の農業法人「D&Tファーム」には、視察が絶えないという。
「まあ、だまされたと思って」。社長の田中哲也さん(48)が、皮がついたままの輪切りを差し出した。口にほおばる。熟した皮にほぼ味はない。細かい繊維が歯に当たる。小気味良い初めての食感。内側の実は粘り気があり、香りと甘みが強かった。社長は栄養価の高い「皮付き派」だそう。
拡大する皮ごと輪切りにした国産バナナ。そのまま食べられる
バナナの栽培は、フィリピンやエクアドルなど赤道近くの「バナナベルト」が適地とされる。害虫駆除や、長期保存のため農薬が使われることが多く、日本は99・9%を輸入に頼る。
皮ごと食べられる最大の理由は、栽培方法の違いだ。
後半は皮まで食べられるワケや開発秘話。気になる味を、バナナ通の宮廻潤子記者が食レポします。
国内では、熱帯の害虫などのリス…
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