「仮面ライダーゼロワン」の新作映画『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』で、悪役として圧倒的な存在感を発揮するのが、劇場版オリジナルライダーとなる仮面ライダーエデンだ。モチーフは人間という斬新なデザインについて、チーフプロデューサーの大森敬仁、商品企画担当の井上光隆(バンダイ)、デザイン担当の山下貴斗(プレックス)が明かした。 【写真】カッコいいけど禍々しい…仮面ライダーエデン 仮面ライダーエデン(伊藤英明)は、世界を滅ぼして楽園を創造しようと画策する謎の存在。楽園(エデン)という名前とは裏腹に、全身を血管のように駆け巡るラインが悪役らしい威圧感を放っており、テレビ本編の最終回に登場した際にも話題を呼んだ。
基本的なモチーフとなったのは「人間」。井上は「本来ゼツメライズキーには絶滅動物が描かれているのですが、このキーには人間が描かれているんです。また、ベルトとスーツもゼロワン系列のデザインになっていたりと全体的に特別感がありますね」と明かす。
怪しく光る全身のデザインがエデン(楽園)という言葉のイメージとかけ離れているのは、山下いわく、「人間を絶滅させるキーから生まれる」というデザインコンセプトの後で、映画の内容に合わせた「楽園」という逆の発想のネーミングが決定したため。「大森さんからの最初のオーダーは、人間のゼツメライズキーで変身するボスというものでした。生物をモチーフにしてきたゼロワンという作品に、ついに登場する“人間モチーフのライダー”という特別感を、強く意識してデザインしています。全身のラインは、人間から転じて人体、人体から転じて血管をイメージしました。あくまでも仮面ライダーなので、グロテスクにならず、むしろヒロイックに見えるよう拘りました」 全身を走る血管について、大森は「血管というモチーフは、映画を観ていただくと実に内容に合ったものになっているんです。ネタバレになるのであまり言えませんが、これは(杉原輝昭)監督のアイデアが入ったもので、流石という感じになっています」と自信をのぞかせる。
エデンと主人公・飛電或人(高橋文哉)が変身するゼロワン ヘルライジングホッパーという、”天国と地獄”を象徴するライダーの対決も大きな見どころ。「ただ、ナイター(夜間)撮影で戦っている様子を見たら……2体とも色が似ていて反省しています」と笑う大森だが、暗闇に映えるデザインに「エデンは生で見るのが一番です。これは映画でも伝わらないかも(笑)。光っている時は、一番かっこいいかもしれない」と太鼓判を押している。(編集部・入倉功一) 『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』は全国公開中
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