ソニーは「隣に座ってゲームのプレイをみててくれる友だちロボット」や「VRでeスポーツの会場をライブ観戦する技術」などの特許を出願していますが、新たにバナナなどの果物をコントローラーに変えてしまう特許を出願したことが明らかになっています。
Sony's controller tech is literally bananas | Patent Trawling | GamesIndustry.biz
https://www.gamesindustry.biz/articles/2021-03-02-sonys-controller-tech-is-literally-bananas-patent-trawling
Sony wants to turn bananas into controllers • Eurogamer.net
https://www.eurogamer.net/articles/2021-03-03-sony-patents-tech-that-can-turn-a-banana-into-a-controller
ソニーが出願した特許は「ユーザーが保持している非発光のパッシブオブジェクト」をコントローラーに変えるというもの。コントローラーに変換したいオブジェクトをカメラでスキャンするのですが、トラッキングはカメラが撮影した画像内のピクセル・オブジェクトの輪郭・色に基づいて行われるため、専用のバーコードなどは必要ありません。また、「どの家庭用品をコントローラーとして使用できるか」をユーザーに通知することもできます。
特許出願ではコントローラーに変えるパッシブオブジェクトとして、バナナやオレンジが使用されています。ユーザーはバナナを用いてゲーム内のカメラを操作したり、加速・減速・ブレーキといった動作が行えるようになるとのこと。
また、2つのオブジェクトを同時にコントローラーとして使用することも可能で、バナナを2本持ってゲームをプレイすることもができるそうです。
なお、基本的にこの技術は「オブジェクトをカメラでトラッキングしながらコントローラーとして動作させる」というものであるため、カメラの画角から外れるとコントローラーが動作しなくなるため、ゲームが一時停止することとなります。
他にも、オブジェクト上に仮想のボタンを配置することもできる模様。ただし、オブジェクト上にボタンを表示するにはARまたはVR技術が必要になる可能性があります。
他にも、ソニーは2020年11月にVR用の新しいコントローラーに関する特許を出願しています。ソニーはPS VRのコントローラーとしてPlayStation Move モーションコントローラーを採用していますが、特許出願された新しいコントローラーでは天面部分にある球状のライトがなくなっており、代わりに様々な色に発光できる小さなLEDパネルが配置されています。
特許出願によると、VR向けの新コントローラーにはPS5専用コントローラーであるDualSenseと同じ特徴を有しています。例えばコントローラーの背面部分には押しごたえが変化するトリガーボタンがあり、振動でさまざまな触感を再現するハプティックフィードバックにも対応している模様。
なお、ソニーはPS5向けの次世代VRシステムの開発を発表しているため、この特許が実現する可能性は十分に考えられます。
ソニーがPS5向けの次世代VRシステムの開発を発表 - GIGAZINE
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