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Sunday, May 23, 2021

アメリカの森にジャガーを復活させる研究 - GIZMODO JAPAN

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果たしてジャガーはアメリカの地に戻ってくるのでしょうか?

動物保全の科学チームがアメリカにジャガーを復活させる時がやってきていると唱えています。というのも、ジャガーをアメリカにふたたび生息させることは可能とのこと。一体どうしてなんでしょうか?

ジャガーはアメリカに野生で生息している唯一のネコ科の大型種。実は同じように考えられているクーガーやヤマネコはトラのような大型種よりは飼い猫のほうが近い親戚なのです。ジャガーはかつて南〜中央アメリカに多く生息していて、現在で言うアリゾナ州やニューメキシコ州の森にも生息していたんだそうです。しかし政府のジャガー駆除計画を含む人間による狩猟により20世紀中盤にはアメリカにおけるジャガーの数はほぼゼロに。現在はメキシコから迷い込んだ1頭か2頭のジャガーが確認されているだけです。

学術誌「Conservation Science and Practice」に発表された論文に野生動物の研究者や動物保全の団体などがアメリカ南西部にジャガーを戻すことについての見解が書かれています。

「ジャガーはアメリカ人が住むずっと前から山に住んでいたんです。もし協力してジャガーの生息をアメリカに戻すことができたら、地域経済も生態系も活性化されます」と著者の1人である自然保護生態学者のEric Sandersonさんは声明を出しています。

ジャガーは絶滅危惧種なので、アメリカに生息させることで長期的に種が生き延びてくれる可能性が高まりますし、現在ジャガーが生息している地域と比べてアメリカで元々生息していた場所はもっと多様性があるからさらに良しということ。そして人間との共存ですが、政府や先住民族が持つ大きな土地で人間とは距離を十分に取った場所に再生息させる計画が論文には書かれています。

実は、以前にもジャガーをアメリカに戻す提案はあったんです。2018年にアメリカ魚類野生生物局が提案した計画ではあまりジャガーの数が増える見込みのない生息地域が挙げられていて、今回の論文には「望みのないもの」と評価されています。今回の提案では、150頭が生息するのに十分な広さの土地で、且つ過去にジャガーが生息していた土地が挙げられています。もちろん明日すぐジャガーをアメリカに戻しましょうというわけではないですが、これから計画に向けて動き始めたいとしています。

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