北朝鮮国営の朝鮮中央通信は6月30日、日本が商業捕鯨をおこなっていることを非難する論評を配信した。
日本は、鯨類の適当な保存及び捕鯨産業の秩序ある発展を目的として設立された国際捕鯨委員会(IWC)から2019年6月30日に脱退。翌7月から31年ぶりの商業捕鯨を再開した。
論評はこうした動きに対して、「国際社会の強力な反対にもかかわらず、商業用捕鯨船を出港させた日本の行為は、自分の利益のためなら、人類共同の富である保護動物を絶滅させることもためらわない日本特有の厚顔無恥な行為として、同国の強盗さながらの本性を再び如実に実証している」と非難した。
また、「国際捕鯨委員会は絶滅危機に瀕した鯨資源を保護するために、1986年に商業目的の捕鯨を禁止した」としながら、「日本は国際捕鯨委員会の決定を順守する代わりに、本機構が科学研究のために数頭の鯨を獲ることを許した隙を悪用して『科学的調査と研究』の看板の下で毎年、平均850頭の鯨を獲った」と指摘した。
つづけて、「世界には国も多く、国ごとに自己の固有な文化と伝統を有しているが、人類に害を及ぼす犯罪を文化として公然と働く国は唯一、日本だけである」と述べた。
そのうえで、「鯨資源が枯渇されようと、生態環境が破壊されようと、ただ自分の利益をむさぼることにだけ汲汲とする日本こそ、人類に糾弾されて当然な野蛮国であり、目前のみみっちい利益のためなら何もためらわない危険な国である」と強調した。
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