福島県広野町は10日、東京パラリンピックの聖火リレーの集火に向け、農業再生の象徴としている特産のバナナの葉や茎を使った「種火起こし」を実施した。
2018(平成30)年から栽培しているバナナを通して、復興への感謝の思いを発信しようと企画した。町内の二ツ沼総合公園のビニールハウス内で行い、広野中の生徒や町職員ら約10人が参加した。
遠藤智町長が「選手に応援のメッセージを送ってほしい」とあいさつ。生徒がハウス内で栽培しているバナナの葉や茎を乾燥させたものに、虫眼鏡を使って火をともし、運搬用のランタンに移した。
種火は浜通り、中通り、会津の各地方でそれぞれ集約する。15日に郡山市の開成山陸上競技場で3地方の火を集め、「福島県の火」をつくる。
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