アップルはApp Storeがユーザーの安全を守るために重要な役割を果たしていると主張していますが、特集にて複数の詐欺的アプリを推薦してしまっていたと報じられています。
iOSアプリ開発者Beau Nouvelle氏の報告によると、オーストラリアのApp Storeでのアプリ特集「Slime relaxations」(スライムを扱ったリラックス系アプリ集)では機能しないものや、不当に高額なサブスクリプションの支払いを求めるアプリが特集に掲載されていたとのことです。
そのうちの1つ「Jelly: Slime Simulator, ASMR」というアプリは、アプリ内課金で週に13ドル、年間にして676ドル(約7万4000円)もの購読料を要求するというもの。こうした行いは、App Store Reviewガイドラインの「3.ビジネス」にある「価格はデベロッパが決定しますが、Appleでは、明らかに高すぎるAppやApp内課金アイテムを配信することはできません。ユーザーに不当に高い金額を請求するAppは却下されます」との規約に抵触するはずです。
このようなアプリがApp Storeの審査を通過したばかりか、アップルから特別あつかいで推薦されていたわけです。その事実に対して、ゲームやツールを開発するTwo Lives Left社のSimeon Saëns氏らは「なぜアップルはこんなぼったくりアプリを特集したんだ?」と怒りを露わにしています。
アップルがApp Storeを「信頼できる場所」と謳いながらも、実際には子供向けアプリを装ったオンラインカジノアプリやビットコインを騙し取るアプリを放置していたことは以前も指摘されていました。
いかに巨大企業といえども、無数にあるアプリを綿密に審査するには限界があるはず。だとしても、今回のようにアップルが自らピックアップした少数のアプリにつき、いち開発者でさえすぐに分かった詐欺的なしくみに気づかず、多くのユーザー向けにお勧めしてしまったことは、App Storeの信頼性に深刻な影響をおよぼすかもしれません。
Source:Beau Nouvelle(Twitter)
via:MacRumors
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