STVニュース北海道
年間の平均気温が6.7度。 夏でも涼しい北海道・釧路市で、南国のフルーツが栽培されています。 それがこちらのバナナです。値段は1本1000円以上。 「高級バナナ」の秘密を探りました。 (村雨アナウンサー)「ありました、これですね!黄色い箱で置いてあります。1房でなく個包装になっていて1本ずつ売られています!」 札幌市内のデパートで売られていたのは、その名も「946BANANA」。 化粧袋に上品に包まれたそのお値段は、何と1本、1080円です! そんな高級バナナを買い求めるお客さんの姿が。 (購入した客)「(Q.946バナナは知っていた?)いや、知らなかったです…。これから友達の家にいくので手土産に買った」 入荷は週1回20本程度ですが、1日か2日で完売するほどの人気だといいます。 高級感が漂う946BANANAを試食してみると…。 (村雨アナウンサー)「1本が太くて立派。緊張しますが、いただきます。甘さがしっかりしています。ねっとりとしていて舌の上にずっと味が残ります。おいしいです!」 この高級バナナを夏らしく味わえるのが、札幌市内のこちらのコーヒースタンド。 冷凍した946BANANAを、ほぼ1本いれた贅沢なシェイクです。 (村雨アナウンサー)「バナナをパクッと口に入れたような、香りと味の濃さがしっかりあります」 シェイクには濃厚な北海道牛乳を使っていますが、お店の人は、それをしのぐバナナの味に驚いたといいます。 (BARISTARTCOFFEE 竹内雄基店長)「最初味合わせしたとき946BANANAの味が勝っちゃったんですね。想像以上のバナナ感が出ているイメージ」 946BANANAが作られているのは、夏でも涼しい釧路市です。 農園のビニールハウスの中を覗いてみると。 ありました!ありました!たわわに実ったバナナ! 一房に約200本のバナナが実っています。 もともとは酪農家だった菊池利治さん。 牛のエサになるデントコーン作りにバナナを育てる技術を応用したいと考え、栽培を始めました。 (946BANANA 菊池利治代表)「冬はマイナス20℃くらい冷え込むので、それを暖めるのが大変なところ」 室内はボイラーで28℃以上に保たれ、花の手入れや水やりはすべて手作業。 農薬や化学肥料は一切、使っていません。 2年前から始めた栽培は苦労の連続で、ことしから本格的に収穫できるようになりました。 (946BANANA 菊池利治代表)「子どもを育てるように1本1本ていねいに育てた結果、このような大きな実をつけてくれた。とてもよかった」 釧路育ちのバナナにほれ込んだ人がいます。 札幌のフランス料理店の佐藤シェフです。 作っているのは、濃厚なチーズケーキ。 生地の中にカラメルソースを絡めた946BANANAをたっぷりいれて焼き上げます。 テイクアウト限定のメニューですが、特別に店内で試食させて頂きました。 (村雨アナウンサー)「んんん!バナナの味がすっきりとした甘さとともにきます。いやすごい、チーズと合わせてもこんなに存在感がでるんですね」 (melimelo 佐藤大典シェフ)「いい食材っていうのはクリアな味、雑味がない。このバナナがなければこういうチーズケーキを作ろうとは思わなかった。料理人として新しい食材に出会うのは刺激になる」 946BANANAの出荷はまだ道内が中心ですが、7月からは新千歳空港でも販売されています。 (耕人舎 髙橋こころさん)「立ち止まって見ていただける。値段もそうだが、北海道でバナナがとれること自体珍しいので、すごく反応がいい」 国内最北のバナナ農園で栽培に取り組む菊池さん。 酪農を生かしたバイオマスガスを暖房に使う循環型農業を計画するなど、その夢は膨らみます。 (946BANANA 菊池利治代表)「技術的にもまだまだ改善しなくてはならないところも分かってきた。もっとおいしいバナナにしていきたい」 北国育ちの南国フルーツ、946BANANA。 日本一のバナナを目指して、さらなる挑戦が続きます。
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