インディーデベロッパーPetriheartが、2Dアクションゲーム『Banana Hell』をSteamにて無料配布中だ。期限は日本時間9月28日午前2時まで。
『Banana Hell』は超高難度を謳う2Dアクションゲームだ。プレイヤーはすね毛の生えたバナナ男「Mr. Banana Johnson」をあやつり、謎のクリスタルを追い求めてひたすらステージを上へ上へと登っていく。操作はいたってシンプルで、左右の移動とツタなどを登るアクション、そしてジャンプとしゃがみを駆使して足場をただただ慎重に渡っていく。道中には障害物となるハチが飛び回っており、接触すると弾き飛ばされてしまう。近場などに着地できることもあるものの、基本的には無念の大落下を喫することになる。ステージはチェックポイントの役割を果たす足場でいくつかに区切られているので「丸ごとやり直し」とはならないのが救いだ。
本作の魅力のひとつが、主人公であるMr. Banana Johnsonのキャラクターだ。バナナから中年男性の手足が生えたようなインパクト抜群の見た目はさておき、Mr. Johnsonはとにかくよく喋るのだ。ゲーム画面下部にはかなりの頻度で彼の独り言が表示され、その内容は自分語りを中心としたやや“イキった”ものだ。Mr. Johnsonは「おいこのクソったれ、さっさとダイヤ取りに行けよ!」などの直接的な憎まれ口から、自分の好みを一方的に語るもの、はたまた一体何の意味があるのかわからない無駄話までプレイヤーの奮闘をよそに喋り続ける。少々憎らしいキャラクターゆえに、落下した際には「ざまあみろ」という印象も受ける。挫折感を緩和するためのキャラクター設定なのかもしれない。
本作開発元のPetriheartは、スタジオにも名を冠しているPetri氏によるインディーデベロッパーだ。同氏のTwitterアカウントによればかつて『League of Legends』に携わっていた経験があるとしている。Petri氏はTwitterおよびInstagramに複数の印象的なアートを掲載しており、本作にもその画調が活かされている。なんともいえないデザインのMr. Johnsonをはじめ、質感の豊かなタッチで描かれたゲーム内背景やオブジェクトは、本作のユニークさを後押ししている。
『Banana Hell』はSteamにて現在無料配布中だ、期限は日本時間9月28日午前2時まで。
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