本日放映される映画『ジュラシック・パーク』その意外な裏話とは?(写真:Murray Close/Getty)
本日21時から金曜ロードショーで映画『ジュラシック・パーク』が放映される。1993年に公開された本作は全世界で9億1200万ドルを売り上げ、当時の史上最高記録を打ち立てた。その前に記録を保持していたのは、スティーブン・スピルバーグが監督した『E.T.』である。
これだけの大ヒット作になったのも当然だろう。公開時のインタビューでどんな映画になるのかと聞かれたスピルバーグは、「とにかく子供たちを怖がらせる映画」と言っていたが、まさにそのとおり。最初の1時間は比較的静かなのだが、後半は恐竜が迫ってくるシーンの連続で、最後の最後までハラハラさせられるのだ。
「原作出版前」から目をつけていたスピルバーグ
実はスピルバーグがストーリーについて知ったのは、マイケル・クライトンが原作小説を出版する前のこと。クライトンが企画、スピルバーグが製作総指揮を務めるテレビドラマ『ER 緊急救命室』について話し合っている際、クライトンが執筆中の小説について教えてくれたのだ。
その時からスピルバーグは魅了された。一方で、大昔に絶滅したはずの恐竜を科学の力で再び現代によみがえらせ、彼らを集めたテーマパークが作られるというストーリーには、スピルバーグ以外のハリウッド関係者も大きく注目する。
しかし、クライトンは誰が一番高い値段をオファーしてくるか競争させることを好まなかった。エージェントに一定の料金を決めさせ、希望者からの売り込みを聞くことに決めた。莫大な権利料を得るよりも、映画化を本当に実現させてくれる人たちに任せることを重視したのだ。
彼のエージェントが提示した額は150万ドル。今日の換算レートだと1億5000万円以上の相当な額。それでもワーナー・ブラザースはティム・バートンのために、トライスターとグーバー=ピーターズ・エンターテインメントはリチャード・ドナーのために、20世紀フォックスはジョー・ダンテのために、この作品を買おうとした。
スピルバーグのために権利を買おうとしていたユニバーサルは、そんな激しい競争を勝ち抜いて選ばれたのである。
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