東京電力福島第一原発事故で被災した福島県浪江町川添地区の水田跡地に準絶滅危惧種のミズアオイが繁殖し、青紫色の花を咲かせている。
環境省福島地方環境事務所によると、水田跡地は除染作業で出た土の仮置き場として使われた。水田に残っていた水がたまって湿地ができ、除草剤などの影響を受けなかったことが繁殖の原因とみられる。
ミズアオイは除草剤や農薬などの影響で減少し、現在は環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。
同事務所は水田跡地について、土地を地権者に返し、農地に復旧させるかなどを地権者と協議する予定としている。川添地区は原発事故により居住制限区域となったが、２０１７（平成２９）年３月に避難指示が解除された。
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