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Friday, November 5, 2021

腕元で魅了する宇宙のロマン〈オリエントスター〉70周年の存在感。:アエラスタイルマガジン - 朝日新聞デジタル

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70周年を迎えたオリエントスターより、宇宙からのインスピレーションを形にした記念モデルが届いた。日本のマニュファクチュールならではの機能性と審美性を堪能する。

いまからちょうど70年前の1951年、ひとつの“輝ける星”が誕生した。その星の名はオリエントスター。ぜいたくな時計を求める限られたニーズに応えるのではなく、美しいデザイン、高いクオリティー、優れた精度や機能を備えた、一般的な人のライフスタイルに寄り添う腕時計を作りたいという思いから始まった。それから70年。オリエントスターは、時に生活の中の道標となり、時に心を癒やす天空の星となる時計を作り、輝きつづけてきた。

2021年、新たな星の登場が話題となっている。その名はレオナード彗星。1月に発見され、22年1月3日に太陽に最接近すると推定されており、11月ごろから天体望遠鏡で観測可能だという。この彗星は周期的に一定の軌道を描くのではなく、太陽系を一度だけ横切り再び帰らない非周期彗星。広大無辺の宇宙の中でのたった一度だけの邂逅(かいこう)というロマン、かけがえのない瞬間の大切さを教えてくれるに違いない。

70周年という、いましかない時を迎えたオリエントスターは、このレオナード彗星にインスパイアされ、宇宙や星雲をモチーフとしたアニバーサリーモデルを発表した。まず「スケルトン~C/2021 A1 70周年記念限定モデル」。今年3月にフラッグシップとして登場したスケルトンモデルをベースに、アニバーサリー仕様としたものだ。レオナード彗星に与えられた符号「C/2021 A1」をモデル名に冠し、ムーブメントを小宇宙に見立て、特別なカラーやパーツ形状を採用している。なかでも注目すべきが、スモールセコンドサークルの左上に見えるシリコンガンギ車。エプソンの最新の微細加工技術MEMSによって、天の川の銀河をモチーフとする独自の渦巻き状に加工されただけでなく、バネ性を持たせて耐久性や信頼性も向上させた。宇宙を思わせる深いブルーは、精密な半導体製造技術の賜物だ。針をはじめとする一部のパーツも、ブルーで統一された。

9時位置のテンプ受けは彗星をイメージさせる形状とし、12時位置には輝く星をイメージした2個のダイヤモンドをセット。各パーツの仕上げにもこだわった「魅了する」モデルだ。

「メカニカルムーンフェイズ70周年記念限定モデル」は、グリーンからネイビーへのグラデーションが美しい白蝶貝文字盤によって、星雲を表現したモデル。日差+15~-5秒の高精度ムーブメントCal.F7M62のテンプを9時位置にのぞかせたオープンハート仕様で、6時位置にはポインターデイトとムーンフェイズを搭載。星雲と月が競演する文字盤デザインが印象深い。輝く星をイメージして、オリエントスターのロゴや針にはゴールドカラーを採用した。12時位置には50時間のパワーリザーブインジケーターを備え、実用性にも配慮している。

両モデルから、70周年という、いましかない時に懸ける思いが伝わってくる。

問/オリエントスターお客様相談室 042-847-3380

Photograph: Masanori Akao
Text: Yasushi Matsuami
Edit: Mitsuhide Sako

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