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Friday, January 28, 2022

海から宝の山を回収する装置「インターセプター」登場 - MOVE ON! オリックス株式会社 - オリックス株式会社

amparipisang.blogspot.com

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[Publisher] Scuba Diving

この記事はScuba DivingのMelissa Smithが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。 

2021年、オランダの非営利団体「オーシャンクリーンアップ」は海に流れ込む前にプラスチックごみを回収する装置「Interceptor(インターセプター)」の第3世代を発表しました。

「これまでのインターセプターは、大きなごみを回収するとよく目詰まりを起こしていましたが、装置の幅を広げることでオペレーションの信頼性を向上することができました」と、創設者であるボイヤン・スラット氏はCNETの取材に対して語っています。

同団体は、太平洋ゴミベルトと呼ばれる海洋ごみの集積地から廃棄物を回収することを目的に設計された「オーシャンクリーンアップシステム」で知られ、2019年に河川プロジェクトを立ち上げた非営利団体です。

インターセプターは河川敷に係留しています。浮きとスクリーンで構成されたフローティングバリアを水面に張り、風・波・川流で漂流させることでごみを集めてベルトコンベヤーに誘導、その後、船上に設置された六つのごみ箱に分別します。ごみの収納量は約550平方フィート(約51平方メートル)。ごみ箱が満杯に近づくとセンサーが反応して地域の業者に通知を送り、業者がごみを回収して自治体の廃棄物・リサイクル施設に移送するという仕組みです。

この装置は太陽光発電で24時間365日稼働しており、現在、1日に11万ポンド(約50トン)以上のごみを回収しています。オーシャンクリーンアップは近い将来、回収量を2倍にする計画を練っているそうです。

「2020年は50万ポンド(約227トン)以上のゴミを回収しました」と、スラット氏は言います。「それでも、毎年海に流れ込むプラスチックごみ全体から見ればほんの一部。今後はさらに回収量を上げるべく、取り組みを続けていきます」

現在、インドネシア・ジャカルタのチェンカレン放水路、マレーシア・セランゴール州のクラン川、ドミニカ共和国・サントドミンゴのオサマ川と、汚染度の高い三つの河川にインターセプターが設置されています。同団体は今後5年以内に、世界の汚染度の高い1000の河川へ設置を目指します。

スラット氏いわく、流通が増設にあたっての最大の課題であり、それを解決するためにフィンランドのコネクレーンズ社とパートナーシップを結びました。

「インターセプターの製造、整備、河川への設置には他社からの協力が必要不可欠であり、コネクレーンズ社はこれら三つを支援してくれます」とのことで、新たに10機のインターセプターを建設・設置予定です。

オーシャンクリーンアップが注目を集めたのは2013年、当時まだ18歳だったスラット氏が「オーシャンクリーンアップシステム」を発表したときです。このシステムは当時、ごみをはじいたり回収したものがこぼれたりと、現場ではさまざまな課題に直面していました。

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画像提供:オーシャンクリーンアップ

回収した海洋ごみから作られた素材のサンプルをテストするオーシャンクリーンアップの創設者、ボイヤン・スラット氏。

現在も科学者から「クラゲやシードラゴンなど、水面近くを泳ぐ海洋生物までごみと一緒に回収してしまうのではないか」という声が上がっています。また、インターセプタ―のPR動画には、水生植物と思われるものがベルトコンベヤーに乗ってごみ箱に移される様子も。ただオーシャンクリーンアップは、このシステムを守り続ける考えです。

同団体の科学顧問を務めるウィーン大学のゲルハルト・ハーンドル教授はDeutsche Welleの取材に対して次のように答えています。「海洋生物がフローティングバリアに閉じ込められることがあるのは事実です。しかしこれらの生物は、嵐で海岸に流されるなどの危険な状況にも適応している上、多産で繁殖率が高いのです。そうでなければ、すでに絶滅しているでしょう」。

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