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Tuesday, March 8, 2022

ゾウが踏みたい食べたいバナナの葉 野生動物本来の姿を引き出したい 札幌でSDGsな贈り物 | 北海道 | ニュース | STV札幌テレビ - STV札幌テレビ

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登場と同時に元気に駆け出すゾウ。

勢いよくなぎ倒したのは、バナナの葉です。

口に入れ、むしゃむしゃとほおばります。

本来は廃棄されるバナナの葉。

ゾウが持つ野生本来の採食行動を引き出そうと、8日朝プレゼントされたのです。

(円山動物園 神賢寿園長)「持続可能な社会実現に向けた取り組み。こういった循環の連鎖・循環の輪が今後も継続できますように支援をお願いしたい」

送り主は遠く離れた北海道・新得町に。

(友夢牧場職員)「ひっぱるよ!」

太い茎を持つバナナの葉。

その大きさは大人の背丈を超えるほどで、のこぎりで切り落されます。

(友夢牧場職員)「これがね、ゾウがほしいんですって。このみずみずしい。すごいじゃないですか!この状態のが手に入らない」

この牧場では、乳牛飼育の傍らで糞尿のバイオガスを発電に利用。

そのときの余剰熱を利用してバナナを栽培しています。

バナナの葉はこれまで廃棄するか、飼料にするしか使い道がありませんでした。

(友夢牧場 湯浅佳春会長)「動物園でゾウさんが食欲不振のときにバナナの葉を食べると元気になるっていう話があって、動物園から言われてバナナの葉もらえませんかって言われたのね」

バナナの葉はトラックに積まれて新得町を出発。

900キロのバナナの葉がゾウに贈られました。

葉は野生環境に見立てて設置され、好物を前にしたゾウが本来の姿をみせました。

円山動物園はゾウの糞で堆肥を作っていて、市内の小中学校や公園などで使われています。

(友夢牧場 植田昌仁社長)「最初、なぎ倒して、なんだ?と思ったんですけど、採食行動を見ていくと、中を食べたくて踏みつけてさけやすくして食べるんだなと。

バナナの葉をゾウが食べる概念がなかったので、いい取り組みだなと思いましたね」

持続可能な社会の実現に向けて、つながる循環の輪。

資源を有効活用する取り組みが広がっています。

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