2022年05月24日 06:00
5月15日に東京お台場で開催されたムーンアイズ主催の「34th MOONEYES Street Car Nationals」はアメ車の一大イベントとして長くユーザーから愛されるカーショー。
中でも多くのエントリーを集めるカテゴリーとなったのがピックアップトラックだ。アメリカでは働くクルマのみならず、免許を取った若者が乗るクルマとして販売台数も多く各社がしのぎを削るジャンルだ。ただし日本ではエンジンをコクピット下にレイアウトしたキャブオーバータイプのトラックが一般的で、パーソナルユースのピックアップトラックは絶滅状態にある。
そのため、ピックアップトラックのスタイリング自体が新鮮だという若年ユーザーも多いだろう。ボンネットがあるスタイリングと荷台(ベッド)を持つコンビネーションはいかにもアメリカン・トラックな香りが強く、実用性とは別次元のカッコ良さを感じさせる。カスタムベースとしても数多くのモデルが使われ、アメリカンのカスタムでは一大ジャンルとなっている。
まずはアメリカンピックアップの王道となるのがシボレーなら『C10』(その後に『シルバラード』が登場)、フォードなら『Fシリーズ』のフルサイズピックアップだ。いかにもアメリカンピックアップといったおおらかなボディラインを持ち、余裕たっぷりなスタイリングなのが特徴だろう。日本の狭い道で走るには少々無理があるほどのサイズ感なのだが、そのでかさ加減がアメリカンピックアップの他では味わえないステイタスでもある。もちろん年代ごとにスタイリングに変遷もあり、オールドモデルをレストア&カスタムして楽しむユーザーから最新のピックアップを好むユーザーまでさまざま。
そんなアメリカンフルサイズピックアップに対してもうひとつのアメリカンなジャンルとして確立しているのが日本メーカーのピックアップトラックだ。代表的なモデルがトヨタ『ハイラックス』や日産の『ダットサントラック』、早くから北米で広く支持されてきた車種('60年代〜'70年代のオールドジャパニーズトラックファンも根強い)であり北米での知名度もダントツに高い。それだけにアメリカンカスタムに最適な北米のパーツ群やカスタムスタイルも揃っているのが特徴だ。アメリカ指向のカスタムを施すにはリアルに北米で走っている車種を使うことがもっとも早道なのだ。
国内では販売されていないトヨタの『』タコマ』や『タンドラ』などを逆輸入して楽しむユーザーもいる。ビッグサイズのピックアップトラックはストックで乗っているだけでも十分に目立つ存在。クルマ好きにはたまらないセレクトになっている。
そんなトラックに施されるカスタムの手法は多種多様。足回りであればエアサスやマルチリンク化の投入やチャネリングなどを駆使した極限のロワードであるスラムド(着地仕様)などもレベルの高いカスタム車両には取り入れられている。フェンダーの飲み込まれたホイールとのコンビネーションはこの手のカスタムの真骨頂と言えるだろう。またペイントや内装カスタム、さらにはベッドやフェイスまわりなどのカスタムも盛んに行われる。エンジンスワップを施して大パワーを手に入れるトラックも少なくないのだ。つまりはカスタムなら何でもありの状態なのもトラックの魅力だろう。ちょっと毛色の違うカスタム手法にはベッド(荷台)をダンプさせたり3ウェイで可動させるダンスベッドを施す手法もある。これもある意味ベッドを持つトラックだけに許されたカスタムと言えるだろう。
現行の国産車では見かけなくなったピックアップトラックを所有することの楽しさに加えて、強くアメリカを意識するカスタムを楽しむならばトラックは定番のベース車だ。ロワードしても今風のリフトアップスタイルでも楽しめる守備範囲の広さも魅力だ。
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