福島県の広野町振興公社は2日、いわき市に設立した「泉水耕農園 思いやりの丘 フクハウス」の初の商品開発・販路拡大アドバイザーに水耕栽培や県産品を使った6次化などを手がける橋本巌(いわお)さんを委嘱した。町民の心の復興とにぎわい創出を目指すバナナ栽培事業の継続に向け、専門的な知見を生かしてもらう。任期は3年。
公社は町内の二ツ沼総合公園にあるハウスで、栽培が難しいとされるバナナを栽培している。2019(令和元)年9月に初収獲し、間もなく5年を迎える。事業発展へ経営ノウハウを取り入れる。
委嘱状交付式は町内のトロピカルフルーツミュージアムで開かれ、中津弘文社長が橋本さんに委嘱状を手渡した。橋本さんは「(公社と)連携を取りながら挑戦していきたい」と話した。中津社長は「外からの目線、刺激が重要。これまでの経験に期待している」と述べた。
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