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Saturday, February 8, 2020

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覇権国の条件は「寛容」

 エイミー・チュアは、『最強国の条件』(講談社、2011)の中で、寛容主義は最強国となるための必要条件だとして、次のように述べている。

 「今日のアメリカの世界覇権は、アメリカが世界で最も寛容な国であり続けた事実による部分が大きい。世界中から最も優秀な人材を呼び寄せ、彼らを活用する能力に秀でていたからこそ、アメリカは今日の世界において、経済、軍事、テクノロジーの各分野で、圧倒的な優位を築くことに成功したのである」

 ここで、寛容とは他民族を受け入れることだ。

 アメリカの強さは、様々な形で外国人をアメリカ国民として認めたことだ。この例を挙げていけば、尽きることがない。

 そして、これを正反対にしたのが、第2次世界大戦におけるナチス・ドイツの劣等民族根絶政策だった。

 この政策は、大きなコストを伴った。最大のコストは、優れた科学者がドイツや近隣諸国から逃げ出したことだ。彼らの多くはアメリカにわたり、アメリカの科学技術水準を短期間のうちに急激に向上させた。

ローマは寛容政策で強くなった

 寛容が国家を強くしたことは、「歴史的事例を見れば、疑問の余地がまったくないほど明らかだ」と、チュアは言う。

 その代表例が古代ローマだ。ローマは、征服した異民族を属国としたが、支配するのではなく、同化政策をとった。

 このことは、古くからさまざまな歴史家によって指摘されて来た。

 エドワード・ギボンは、『ローマ帝国衰亡史』(ちくま学芸文庫)で、次のように言っている。

 「ローマの偉大さは、征服の迅速さでも、広さでもない。属州の統治に成功したことだ。統治は概して属州の住民のために善政であり、彼らの生活水準の向上に寄与した。だから彼らは、属州化を喜んで受け入れたのである。なかでも、カエサルによるガリアの統治は、典型的な成功例であった」

 この点においても、ローマ的寛容政策の正反対にあったのが、ナチスのユダヤ人抹殺政策だ。

 ナチスの軍隊がソ連領内に侵攻した当初、ドイツの兵士は解放者として歓迎されることもあった。それは、ソ連から抑圧を受けていたウクライナやバルト三国において、とくに顕著だった。

 だが、ナチスはウクライナのユダヤ人を絶滅させるほどに殺害した。その結果、ソ連の全人口がナチスに対する憎悪で団結したのだ。

 チュアは、仮にナチス・ドイツがウクライナに対して寛容政策をとったなら、第2次世界大戦の帰結は大きく変わっていただろうという。そのとおりだ。

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