
(中央公論新社・1650円)
本作のテーゼ――日本が亡国への途をひた走っているのは「おじさん」のせいであり、再生のためには「おじさん」を絶滅させるしかない。なぜか。「おじさん」が女たちを抑圧し社会を閉塞(へいそく)させ、この国の未来を刻一刻と奪っているからだ。登場人物は言う。「おっさんたちがうじゃうじゃいて、意味不明にいばってて」「毎日会社に行くたびに思うんです、わあ、なんだ、このおっさん地獄は、って」
「おっさん地獄」への評価の一端が、日本の男女格差が153カ国中121位(2019年、世界経済フォーラム)という数字だ。しかし、数字なんかで「おっさん地獄」はビクともしない。それが物語る悲惨が広範に得心されてはじめて、数字も意味を持つ。重役会とか経団連とか国会とか一般庶民にとって遠い場所の問題だと思われている限り、何も変わらない。差別の本質は誰にとっても身近な所に現れていることが、明らかにされねば…
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August 15, 2020 at 12:02AM
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今週の本棚:白井聡・評 『持続可能な魂の利用』=松田青子・著 - 毎日新聞
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