株式会社ジャストシステムは、月額課金の日本語入力システム「ATOK Passport」の新機能を本日より順次提供開始する。「ATOK Passport[ベーシック]」の価格は税別300円、「同[プレミアム]」の月額は税別500円で、Windows/Mac/Android搭載デバイスにおいて10台まで利用可能。
Android版においては、上位のプレミアムでのみ提供される「ATOK for Android[Professional]」において、これまでパソコン版に提供されてきた「ATOKディープコレクト」を初搭載。フリック入力やジェスチャー入力におけるタッチミス(位置ずれ、打ち漏れ)を分析し、もっとも自然な日本語に補正して推測変換候補を提示。
また、設定により候補一覧を横方向だけでなく縦方向にもスクロール可能となった。
WindowsおよびMac版については、2021年2月1日に更新プログラムを提供する。Apple Silicon搭載のMacではRosetta 2で動作するが、正式な対応も予定しているという。
この新ATOKでは、ユーザーの思い込みなどによって存在しない市を入力している場合に指摘を行ない、「千葉県幕張市」(実際は千葉市)や「神奈川県町田市」(実際は東京都)といった誤入力を防ぐ。なお、今回注目しているキーワードは「市」レベルであり、「村」や「町」については対応していない。
また、ATOKディープコアエンジンを改善し、モード切り替えなどを行なわなくても、チャットなどのコミュニケーションのさいの助詞が抜けた表現といった話し言葉にも対応。さらも校正支援による指摘を後から確認できる「見逃し指摘ビューア」も搭載した。
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