セクハラ・差別問題でカリフォルニア州公正雇用住宅局(DFEH)から訴訟を起こされているBlizzard Entertainmentは、社長のJ.Allen Brack氏が辞任することを明らかにしました。
Brack氏は社内におけるセクハラおよび差別の問題が表面化した際、従業員宛のメールでハラスメントや男子中高生のたまり場的なノリを表す”Bro Culture”の蔓延に反対の立場であることを示していましたが、州当局からはBlizzardは社として「効果ある改善策を用意しなかった」と非難されています。
Brack氏は今回の件で特に素行の問題が指摘されているAlex Afrasiabi氏とも数度にわたりヒアリングの機会を持ったとされるものの、カウンセリングを受けさせる以上の是正措置を用意しなかったと指摘されています。
こうした初動からの対応のまずさは日頃のストレスを抱えた従業員の不満を臨界点に到達させ、多くの従業員が抗議のストライキを敢行するにいたりました。そして親会社Activision BlizzardのCEO、Bobby Kotick氏は、このようなあまりにも「的を射ない」Blizzardの対処のあり方に対して、速やかに改善の行動を起こすと約束していました。
一連の流れからみて、最も手っ取り早く効果のある”大鉈(おおなた)”の対応としてBrackの退任は驚くところではありません。
なお、後任には開発担当VPのJen Oneal氏とゼネラルマネージャーのMike Ybarra氏が共同で就任します。両氏はBlizzardを「可能な限り居心地の良い職場 」にするとともに「従業員からの信頼回復」を支援するため努力する としました。ちなみに、 今回BlizzardからはBrack氏とともに人事部門責任者のJesse Meschuk氏も去ることが明らかになっています。
Source:Blizzard
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