日本を含む多くの国で新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、スマートフォンゲームの「Pokemon GO」(ポケモンGO)が一部の国でパンデミック後を見据えた仕様変更を実施し、ユーザーの反発を受けている。
ポケモンGOを運営する米Nianticは2020年春からコロナ禍の特別措置としてジムやポケストップにアクセスできる距離を通常の40mから80mに広げていた。レイドなどの際にソーシャルディスタンスを維持できるように配慮した。
今年6月、Nianticはワクチン接種が進む欧米などの状況を鑑み、近い将来コロナ禍前の状態に戻すと発表した。しかし多くの海外のユーザーは「コロナ禍は終わっていない」あるいは距離延長を「恒久化してほしい」と声を上げていた。
「Change.org」では現状維持を求める署名活動も始まった。1カ月余りで14万人の署名が集まり、現在も増え続けている。
しかし8月1日、米国やニュージーランドなど一部の国と地域でポケストップやジムにアクセスできる距離が元の40mに短縮された。80m離れたポケストップは開く(フォトディスクを回せるように見える)ものの、スピンできない状態になったという。
ユーザーの声を無視した形のNianticに対し、各国のインフルエンサーも反発。過去に何度もNiantic製作の公式動画に出演した有名YouTuberのREVERSALさんは、10万人のフォロワーがいる自身のTwitterアカウントで「ポケモンGOを愛しています。ただ、Nianticの現在の運営方法を受け入れることはできません。(ユーザー)コミュニティの声が届かないことに疲れました」とし、ゲームからの引退も示唆した。
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