調味料の“しょうゆ”が1本900mlで6480円!さらには、1本877円もするバナナも!岐阜県で見つけた、びっくりするお値段の“高級食材”。その裏には、長い年月を開発に費やし、販売までこぎつけた生産者の努力がありました。
■“神様のいたずら”で生まれた1本6000円超のしょうゆ■
岐阜県恵那市明智町にある、明治31年創業の「マルコ醸造」。昔から手作りにこだわって、しょうゆやみそを造っています。 ここで販売されているのが、1本6480円もする高級しょうゆ。 高級なワケは、なんと“8年間”も熟成させているため。お店の調べによると、“世界最長熟”だといいます。 「しょうゆ業界というのはタンクに寝かせて、できるだけ早くタンクを回転させることが利益につながる。そんな中で寝かせようと考える会社は、ほぼなくて」(マルコ醸造株式会社 小木曽智彦 社長) ほかの会社では、ほぼ造らないという“長期熟成”のしょうゆなんです。
高級しょうゆを造るきっかけは、10年前。 明智町には、昔ながらの街並みが残る“日本大正村”があり、当時、大正100周年イベントに向け、2年半寝かせた特別なしょうゆを造っていました。 しかし、東日本大震災が発生。イベントの多くは中止に…。造ったしょうゆの一部は販売できましたが、残りは樽に寝かしておくしかありませんでした。
しょうゆを仕込んでから足かけ4年が経ったころ、熟成させたしょうゆを絞ってみると、今までにない味わいが。 「しょうゆを寝かせたら、こんなにおいしくなるんだと初めて知った。どれだけ寝かせたら、どれだけおいしくなるんだろう」(マルコ醸造株式会社 小木曽社長) 熟成させたしょうゆのおいしさに興味を引かれた小木曽さん。次は“10年”を目標に、新しい熟成しょうゆを仕込んでみることにしました。
しかし、目標の10年まであと少しというところで、新型コロナがまん延。その影響で売り上げが減少し、しょうゆを寝かせている状況ではなくなってしまいました。 明治から続く店の存続のため、長期熟成プロジェクトは決断を迫られることに…。 「ふたを開けるタイミングが、ちょうど8年。末広がりで縁起もいいですし、景気を回復させるための縁起のいいしょうゆにしよう」(マルコ醸造株式会社 小木曽社長) というわけで、末広がりで縁起のよい熟成“8”年目の今年「8」月「8」日に「888」本限定で販売を開始しました。 「今までの苦労を考えると、怖くて次は造れないほど大変なしょうゆ。自分だけしか味わえない気持ちで食べていただけるとうれしい」(マルコ醸造株式会社 小木曽社長) 震災や新型コロナで偶然生まれた超高級しょうゆ。収益の一部を、自然災害で苦しむ自治体に寄付したいと話しています。
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