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Friday, February 25, 2022

バナナの葉で家を作る「森のムラブリ」予告公開、コムアイらがコメント(写真19枚) - 映画ナタリー

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ドキュメンタリー「森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民」の予告編がYouTubeで公開。あわせてコムアイら各界著名人からコメントが到着した。

「森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民」新場面写真

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「森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民」ポスタービジュアル

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本作はタイ、ラオス、ミャンマーにかけてのゾミアと呼ばれる山地に住み、平地民から姿を見られずに森の中を遊動してきた“黄色い葉の精霊”ムラブリ族を撮影したドキュメンタリー。予告編には、ムラブリ族がバナナの葉で家を作る様子や言語学者の伊藤雄馬と交流するさまが収められている。

「森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民」新場面写真

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コムアイは「文化人類学 / 言語学のフィールドワークについていっているような感覚で観る映画でした。ムラブリの人たちのシャイな感じに観ているこちらも照れてしまう。けれど夜闇で火を囲むと、とたんに饒舌になり物語を語ってくれる姿が印象的でした」と感想をつづった。

金子遊が監督・撮影・編集を担当し、伊藤が現地コーディネーターと字幕翻訳を務めた「森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民」は3月19日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。

コムアイ(歌手・アーティスト)コメント

文化人類学 / 言語学のフィールドワークについていっているような感覚で観る映画でした。ムラブリの人たちのシャイな感じに観ているこちらも照れてしまう。けれど夜闇で火を囲むと、とたんに饒舌になり物語を語ってくれる姿が印象的でした。プロジェクトはまだまだ続きそう。どんな続編が出てくるのでしょうか!

奥野克巳(文化人類学者)コメント

私自身はマレーシア・ボルネオ島の同じく森の民プナンの調査を2006年から行っているが、彼らもまた、平地では敗者のように見えるが、森に入ればグレート・ハンターとして、神々しく感じられることを思い出した。暑いのに涼しいし、ダラダラ過ごせて、なんとなく生きていける安心の森。森を愛してやまないムラブリの気持ちは、私には実によく分かる。

四方田犬彦(映画誌・比較文学研究)コメント

国境を自在に横断するはずの幸福な民ゾミアは、どこへ行ったのか。長きにわたってタイとラオスに分断され、お互いを知らず生きる山岳民族。かつてユーゴ内紛時に現地へ向かった金子遊は、ここでも政治による大地の分断、民族の国家への帰属強要に批判的な眼差しを向けている。

北村皆雄(ドキュメンタリー映画監督)コメント

村へ行っても、なぜ森を思うのか? 森の生活とは何か? 僕はボルネオで、町に移住して結局森に逃げ帰って暮らす人たちがいたことを思い出した。森を捨てても豊かにはならないのだ。

川瀬慈(映像人類学者)コメント

森に根付いた生活を営みながら、森の外の世界ともつかずはなれずしなやかに交わるムラブリ。21世紀の狩猟採集民の姿を克明にとらえた驚くべき本作から、僕たちはきっと何かを学ぶことができるはずだ。さあ豊穣な森の世界へようこそ!

関根秀樹(和光大学、桑沢デザイン研究所、多摩美術大学等の講師 / 火起こし世界チャンピオン)コメント

古今東西の2万5千冊の本と1万冊以上の漫画を読んできたぼくだが、まだまだ見たことも聞いたこともない暮らしや道具や技術は無数にある。
民族映像にはそうした未知の世界との出会いがあるからおもしろい。この映画でも、いくつもの“初めて”に出会えたし、他の民族や古代文化との共通点も見えた。
何より、「黄色い葉の精霊」は40数年前、高校を出て初めて読んだ民族誌・地誌だった。民族文化が生み出されるのは長い時間がかかるが、消え去るのはあっという間だ。古代技術、民族技術の復原を研究するぼくにとって、定住化政策で失われつつある遊動民族のいまをとらえたこの映画は、知的好奇心を触発する知的放射能に満ちている。

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