演劇集団・範宙遊泳(はんちゅうゆうえい)が、第66回岸田國士戯曲賞を受賞した『バナナの花は食べられる』を、5月15日(日)23時59分までYouTubeで無料公開している。
同公演は2021年3月25日から28日まで東京・森下スタジオで上演され、2022年2月に「演劇界の芥川賞」と称される岸田國士戯曲賞を受賞した。
また、同賞を主催する出版社・白水社から戯曲が販売されている。
注目の作品が集結した岸田國士戯曲賞
岸田國士戯曲賞は、劇作家・岸田國士さんの功績を讃えるとともに、若手劇作家の育成を目的として白水社が主催している戯曲賞。1955年に開設された同賞は、これまでに宮藤官九郎さんの『鈍獣』や、『サマータイムマシン・ブルース』などで知られる上田誠さんの『来てけつかるべき新世界』など、数々の作品が受賞してきた。
2022年の第66回岸田國士戯曲賞には、NEWSのメンバーでもある加藤シゲアキさんの『染、色』や、若手劇団/コントユニット・ダウ90000の主宰・蓮見翔さんの『旅館じゃないんだからさ』など、多くの注目作がノミネート。
『バナナの花は食べられる』とともに、青年団演出部・ぱぷりかの主宰・福名理穂さんの『柔らかく搖れる』が受賞した。
舞台と客席を越境する物語
範宙遊泳は2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。劇作家/演出家の山本卓卓(やまもと すぐる)さんが脚本と演出を手掛けている。生と死、感覚と言葉、集団社会、家族など現実と密接に結びついたテーマを扱い、どこか現実離れしていながらも「あり得る世界」を舞台として立ち上げる。
『バナナの花は食べられる』は、マッチングアプリを介して出会った2人の男を中心に展開される群像劇。範宙遊泳の演劇の特徴とも言える、スクリーンに映し出された映像や文字と俳優が組み合わさった演出で、観客を舞台へと引き込んでいく。
『バナナの花は食べられる』あらすじ
2018年夏。33歳、独身、彼女なし、アルコール中毒、元詐欺師前科一犯の“穴蔵の腐ったバナナ”は、マッチングアプリ・TSUN-TSUN(ツンツン)に友達を募る書き込みをする。出会い系サクラのバイトをしていた“男”は、釣られているとわかりながら課金してきたバナナに興味を持ち、彼と会ってみることにする。 「人を救いたいんだ・・・」と言うバナナと男はいつしか、僕/俺「ら」になり、探偵の真似事をしながら諸悪の根源を探しはじめる。
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