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Tuesday, May 10, 2022

範宙遊泳『バナナの花は食べられる』無料公開 岸田國士戯曲賞受賞作 - KAI-YOU

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演劇集団・範宙遊泳(はんちゅうゆうえい)が、第66回岸田國士戯曲賞を受賞した『バナナの花は食べられる』を、5月15日(日)23時59分までYouTubeで無料公開している。

同公演は2021年3月25日から28日まで東京・森下スタジオで上演され、2022年2月に「演劇界の芥川賞」と称される岸田國士戯曲賞を受賞した。

また、同賞を主催する出版社・白水社から戯曲が販売されている。

注目の作品が集結した岸田國士戯曲賞

岸田國士戯曲賞は、劇作家・岸田國士さんの功績を讃えるとともに、若手劇作家の育成を目的として白水社が主催している戯曲賞。

1955年に開設された同賞は、これまでに宮藤官九郎さんの『鈍獣』や、『サマータイムマシン・ブルース』などで知られる上田誠さんの『来てけつかるべき新世界』など、数々の作品が受賞してきた。

2022年の第66回岸田國士戯曲賞には、NEWSのメンバーでもある加藤シゲアキさんの『染、色』や、若手劇団/コントユニット・ダウ90000の主宰・蓮見翔さんの『旅館じゃないんだからさ』など、多くの注目作がノミネート。

『バナナの花は食べられる』とともに、青年団演出部・ぱぷりかの主宰・福名理穂さんの『柔らかく搖れる』が受賞した。

舞台と客席を越境する物語

範宙遊泳は2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。劇作家/演出家の山本卓卓(やまもと すぐる)さんが脚本と演出を手掛けている。

生と死、感覚と言葉、集団社会、家族など現実と密接に結びついたテーマを扱い、どこか現実離れしていながらも「あり得る世界」を舞台として立ち上げる。

山本卓卓さん/撮影:雨宮透貴さん

『バナナの花は食べられる』は、マッチングアプリを介して出会った2人の男を中心に展開される群像劇。

範宙遊泳の演劇の特徴とも言える、スクリーンに映し出された映像や文字と俳優が組み合わさった演出で、観客を舞台へと引き込んでいく。

『バナナの花は食べられる』あらすじ

2018年夏。33歳、独身、彼女なし、アルコール中毒、元詐欺師前科一犯の“穴蔵の腐ったバナナ”は、マッチングアプリ・TSUN-TSUN(ツンツン)に友達を募る書き込みをする。出会い系サクラのバイトをしていた“男”は、釣られているとわかりながら課金してきたバナナに興味を持ち、彼と会ってみることにする。 「人を救いたいんだ・・・」と言うバナナと男はいつしか、僕/俺「ら」になり、探偵の真似事をしながら諸悪の根源を探しはじめる。

1994年、千葉県生まれ。食べること、飲むこと、語学、音楽、演劇、映画、読書が好きです。なんでも観たり読んだりします。食べるのも、くさや以外なら。好きなもの、素敵なものに言葉を尽くしたいです。

1993年生まれ。ライター。

大学を卒業後、私立大学の広報、地方のスポーツ誌などを経験。現在はフリーランスとしてWeb、紙を問わず様々な媒体で執筆・編集。撮影もたまに。

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