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Saturday, July 2, 2022

創作の原点:舞踏家・俳優 麿赤兒さん 身体通し本質を伝える - 毎日新聞

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=東京都武蔵野市で、小出洋平撮影
=東京都武蔵野市で、小出洋平撮影

 こわもての風貌と鋭い視線で、テレビドラマや映画で強い存在感を放つ麿赤兒さん(79)。近年ではヒット映画「翔んで埼玉」(2019年公開)での西園寺宗十郎役が記憶に新しい。GACKTさん演じる麗の父。全身白塗りのいでたちはスクリーンにインパクトを与えた。

 実はその異様な姿の源をたどると、麿さんの活動のベースにある自身の舞踏集団「大駱駝艦」での表現にたどり着く。ほぼ全裸の体を白や金に塗った男女たちが身をくねらせ、揺らし、震えさせながら、さまざまな光景を出現させる舞台だ。今や国内外で高い評価を得るカンパニーは、ちょうど半世紀前の1972年に産声を上げた。

 「熱にうかされていたような時代でした」と麿さんは当時を振り返る。学生運動、ベトナム戦争、そして浅間山荘事件。街ではデモ集会も頻繁に開かれた。「何か切羽詰まったような空気が社会にありました」

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