ライオンの顔を胸にデザインした「胸ライオン」とは?
本日8月10日は「世界ライオンの日」。2013年に絶滅危惧種であるライオンの保護を喚起するために制定されたそうです。一般的には「百獣の王」と言われ、強さの象徴でもあるライオンが絶滅危惧種とは不勉強な筆者は知りませんでした。
そんなライオンを強さの象徴としてモチーフに使ったものは古くから多く、国旗や紋章、伝説獣のモチーフなど、さまざまな分野で見ることができます。アニメや特撮などといった創作物にも使われることが多いので、みなさんもいくつか思いつくライオンモチーフのキャラクターがいることでしょう。しかし、何と言っても一番印象的な使われ方は、胸にライオンの顔を持つ巨大ロボではないでしょうか。
一部の人が「胸ライオン」と呼ぶこのモチーフの元祖は、『未来ロボ ダルタニアス』(1979年)に登場したダルタニアスと言われています。このダルタニアスの胸のライオンは、サイボーグライオンのベラリオスの頭で、人型ロボットのアトラウス、支援戦闘機のガンパーと合体することでダルタニアスになります。
合体ロボの一部に動物型メカを組み込むのは当時あまり例がなく、人型、獣型、メカの異なった形態による合体は斬新でした。発売されたオモチャも当時としては高額でしたが、好セールスを記録します。視聴率は振るわなかった本作でしたが、この販売実績が評価されて以降はシリーズ化されました。
この胸ライオンはインパクトがあっただけに、当初はむしろ同じパターンを避けていたように思います。その後、この胸ライオンを踏襲したのが『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』(1986年)に登場したアニマトロン参謀レーザークロー、その合体形態である巨重合体兵プレダキングでした。
このプレダキングはリリース当初はシリーズ最高価格の商品だったため、敵メカでありながら当時のキャンペーン「デストロンの逆襲」の主力商品として扱われます。そして、こちらも好セールスを記録しました。
こうして、つねに高い人気を誇った胸ライオンは、アニメだけでなく特撮の分野にも登場します。それが『超獣戦隊ライブマン』(1988年)に登場したライブロボでした。このライブロボは2号ロボであるライブボクサーと合体、スーパーライブロボになるという画期的ギミックを初めて採用しており、戦隊シリーズでもメモリアルなポジションにいます。
以降、戦隊シリーズでは胸ライオンが定期的に使われ、『超力戦隊オーレンジャー』(1995年)のオーレンジャーロボ(正確にはスフィンクス)、『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001年)のガオキング、『侍戦隊シンケンジャー』(2009年)のシンケンオー(正確には獅子)などにも使われていました。
一方のアニメ作品でも、『勇者エクスカイザー』(1990年)のエクスカイザーを始めとする「勇者シリーズ」では主役ロボにたびたび胸ライオンが使われています。この他にも『元気爆発ガンバルガー』(1992年)のリボルガー、『トミカ絆合体アースグランナー』(2020年)のアースグランナーレオチータなど、モチーフとして定番となりました。
デザインが特徴的なだけに、いわゆるリアルロボットと呼ばれるカテゴリーではあまり使用されてない胸ライオンですが、意外にもガンダムシリーズでも使われたことがあります。それが『ガンダムビルドファイターズトライ』(2014年)に登場したガンダムトライオン3。ZZガンダムをベースにしたガンプラで、原典と同じく3体合体します。
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