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おやつに軽食に、お菓子作りの材料にと重宝するバナナ。価格も果物の中では比較的安価で、ひと房あたり4~5本で販売されていることもあり、家計が助かる食品ですが……気がついたら傷んでいた! なんてことも。失敗しないために、おいしく長持ちさせる保存方法をご紹介します。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
バナナは皮をむいてすぐに食べられ、時間がないときでも、出先でもパパっと出せる便利な果物ですよね。
やわらかくて甘味もあるので、赤ちゃんの離乳食としても使いやすく、子どや大人にとっても、おやつやエネルギー補給にとっても重宝する優秀食品。
子どもが小さかったころは、バナナにどれだけ助けられたかわかりません。
しかし、頼っていた分困ったのが、あると思って安心していたら傷んでしまって使えなくなっていたとき。
ちょっとこれは……という姿になったバナナを見るたびに、もう少し長持ちさせることができないかな~と思ったものです。
バナナが傷む原因は?
温かい地域で栽培されるバナナは、日本で販売されているものの多くは輸入品。そもそも熟したバナナはやわらかくて傷みやすいため、長距離の輸送には向かないですよね。
熟すと甘い香りを放つため、害虫も一緒についてくる危険が高く、法律で厳しく規制されています。青く固い状態のものしか輸入することはできません。
そんなバナナ、おいしくないんじゃ‥‥‥と心配しなくても大丈夫。バナナは収穫後に追熟できる果物なんです。果物や野菜は、成熟するために植物ホルモンであるエチレンガスを自ら放出し、熟成を促していきます。
バナナはこのエチレンガスの量が比較的多い果物なので、青い時期に収穫した後でも、エチレンガスを与えることで追熟させることが可能。輸入してから、店頭に並べるのにちょうどよく調整できるというわけです。
青いバナナは熟してくると黄色くやわらかくなっていき、甘味も増します。熟してくると皮に黒い斑点が出てきますが、これはシュガースポットと呼ばれ、バナナが甘くなったサイン。
熟成がさらに進んでくると、今度は腐敗の時期になってきます。バナナだと実が茶色くなって崩れたり、溶けてきてしまう状態に。つまり熟成が進みすぎてしまうと、傷んでくるというわけです。
やわらかいバナナは、落下などの強い衝撃はもちろん、ちょっとぶつけたり、押されたり、自らの重みでも皮や実を傷めてしまうことも。袋に入れっぱなしでいると、カビが発生してしまうこともありますよね。
そのほかにも、温かい地域出身なので低温が苦手。温度が低いと追熟もしにくく、実は甘くなっていないのに、皮は低温障害で茶色く変色してしまいます。
「エチレンガスの量」「温度」「つぶさない」ということに気をつけて調整していくことが、バナナをおいしく成熟させ、そのおいしさをキープしつつ長持ちさせるポイントになってきます。
基本の保存方法は【常温】
先ほども述べましたが、バナナにとって冷蔵庫の温度は低すぎるので、低温障害で皮は黒ずむのに中の実は追熟が進まず、おいしくならないまま傷んでしまいます。
バナナは、常温保存が基本です。
場所は、直射日光の当たらない涼しめの冷暗所が最適。カビが発生しないように風通しもあると◎。
バナナが重みでつぶれたりしないためには、フックにかけたり、バナナスタンドを利用して吊り下げたり、置き方を工夫するのがオススメです。
さらに長持ちさせたい場合は、1本1本切り離してポリ袋に入れます。これは、バナナ同士でもお互いのエチレンガスで追熟してしまうから。
エチレンガスの量を減らすことで、熟すのを遅らせる効果があります。
バナナを冷蔵保存するときのコツ
四季がある日本では「常温」と言っても、季節によって気温にはかなり差がありますよね。真冬は寒すぎて追熟が全然進まず、食べごろになかなかならなかったり、真夏はすぐに熟してしまったりします。季節によって保管方法と場所を変えてみるのもアリ。
寒い季節は暖房をつけている部屋に置いたり、暑い季節には冷蔵庫も活用してみて。冷蔵庫の温度は低すぎて低温障害が起こるんじゃないの? と思いますよね。実は、おいしく保管するにはコツがあるんです。
バナナを冷蔵庫で保管する方法
① 食べごろになるまで常温で追熟する。
② 1本1本切り離してキッチンペーパーで包んでから、それぞれポリ袋に入れる。
③ 冷蔵庫の野菜室で保管。
ある程度追熟させておくことで、実の甘さを引き出してから野菜室に入れるので、皮が茶色くなったのに中が熟していない、という状態にはなりません。1本1本切り離して袋に入れることでエチレンガスの影響を抑え、キッチンペーパーで包むことで、冷気から守ります。
ちょっと手間ですが、暑い季節にはあっという間に傷んできてしまうので、すぐに食べ切れないときはこのひと手間の効果が大きいですよ。上手に冷蔵保存すると、皮が茶色くなっても中は白く、おいしい状態で10日~2週間ほど保存できます。
お子さんが小さいと、食べられる量にカットして使用することもありますよね。残ったバナナは、切り口から変色してしまいます。レモン汁を塗ると、変色をある程度防ぐことが可能です。
空気に触れないようキッチリとラップで包んで、野菜室へ。カットした分傷みやすいので、早めに食べるようにしましょう。
もちろん、冷凍保存もOK!
さらに長期保存したい! という場合は冷凍保存。しっかり密閉して冷凍保存すると、約1ヶ月保存可能。バナナ以外のものと一緒に保存する場合でも、2~3週間保存可能です。
ただし、冷凍・解凍によってバナナは食感が大きく変化してしまいます。冷凍前のような食べ方はできなくなるので、冷凍してもOKな食べ方や使い方を考え、自分が使いやすい形で冷凍してください。
皮は邪魔になるので、むいてから冷凍します。
使いやすい形にする
ひと口サイズに
冷凍したバナナは、そのままひんやりおやつとして食べてもおいしいですよね。ひとくちサイズにカットしておくと、すぐに口に入れられてオススメ。
食べ切りの量でラップに包んでから、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。
金属バッドに並べて1度冷凍してからフリーザーバッグに入れると、バラ冷凍になって、使いたい量を取り出せて◎。
つぶして
バナナをつぶしてしまってから冷凍すると、用途が広がります。冷凍したままや半解凍で食べても、解凍して料理に使ってもOK!
つぶした分、形も平らに薄くすることもできるので、冷凍解凍も短時間に。使いやすい量に分け、ラップでしっかり包んでフリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。
丸ごと1本
切ったりつぶしたりするのが面倒だったり、レシピによっては1本単位のほうがわかりやすい、という場合もあります。
そんなときは皮をむいて、丸ごと1本のままラップに包んで冷凍しても大丈夫。半解凍になれば包丁で切ることもできますが、再冷凍すると味が落ちるので、1本単位で使い切らなければいけません。
バナナをたくさん使うケーキ作りには、丸ごとで冷凍したほうが使用量もわかりやすくて迷いません。完全に解凍すると、やわらかくてつぶすのが簡単になり、生地に混ぜ込みやすいというメリットも。
加工してから保存
冷凍バナナトースト
食べたいときに冷凍庫から出して焼くだけの冷凍トースト。バナナは焼くと甘味も増し、とろっとした食感もいいですよね。
【材料】
食パン
バナナ
ピーナッツバター(甘みなしの粒入りタイプがオススメ!)
※ない場合はココア+バターでも可
食パンにピーナッツバター(またはココアとバターを混ぜたもの)を塗って、スライスしたバナナを並べ、ラップに包んで冷凍。フリーザーバッグに入れると◎。
ココアは無糖のものを使う場合は、砂糖などを足して甘みを加えてください。甘みが足りないときは、メープルシロップやはちみつをかけても♪
冷凍チョコバナナ
子どもが大好きなチョコバナナ。冷凍しておけば、そのままアイスのような感覚で食べられるおやつになります。
【材料】
バナナ、チョコ、串(割りばしなどでも可)、アーモンドなどのトッピング
バナナを食べやすい大きさにカットし、串をさして溶かしたチョコをかけて冷凍するだけ♪
いったん冷蔵庫でチョコを固めてからラップで包んで、フリーザーバッグに入れて冷凍すると、仕上がりがキレイで保管もしやすいです。
ナッツやチョコスプレーなどトッピングしても◎。
チョコバナナアイス
フリーザーバッグに材料を入れて、もみもみしたら凍らすだけ! 子どもに作ってもらうこともできる簡単バナナアイスです。
【材料(4人分)】
・バナナ……3本
・生クリーム……200ml
・純ココア……大さじ3
・砂糖……大さじ2
バナナの甘さによって砂糖の分量は調整してください。
皮をむいたバナナをフリーザーバッグに入れて、袋をもみもみしてつぶし、ほかの材料も入れてもみもみして混ぜて、冷凍するだけです。
空気を抜くようにして口を閉じ、金属バットに乗せると短時間で固まってきます。完全に固まる前に数回冷凍庫から出してもみもみして崩すと、カチカチの氷になるのを防ぐことができます。
もし固くなっても、冷凍庫から出してしばらくすると崩しやすくなります。出してすぐはシャリっとした食感が強く、少し溶けてくるとバナナのとろみがより感じられるまったりとした食感に変わってきますよ。
余裕があるときは、ちょっとデコレーションしても楽しそうです。
たとえば、耳と鼻まわりをバナナで、目や口はチョコで作ればくまちゃんアイスに変身♪ まだチョコは食べさせたくない年齢のお子さんには、ほかの組み合わせにしてみてもいいですよね。
バナナにキウイ&牛乳、ブルーベリー&ヨーグルト、きなこ&豆乳など、バナナはさまざまなフルーツに合わせやすいので、いろいろな味を作ることができます。
野菜&果物保存にかなり使える! 便利アイテム
果物を熟成させるエチレンガスが比較的多いバナナ。保存する際にエチレンガスを吸収し、量を抑える効果がある袋を活用するのもオススメです。ダイソーなどの100円ショップでも取り扱いがあります。
普通のポリ袋に入れたものと同じ期間保存してみると、その違いがはっきり見てわかります。
追熟具合を見て、好みの状態になったらこの袋に入れて冷蔵庫の野菜室に移動してもいいですね。そのときは、キッチンペーパーで包んであげるとさらに◎。
まとめ
バナナを長持ちさせるには、エチレンガスの量、温度、つぶさないようにする工夫が効果的です。季節や状況によって熟し具合の速さは違いますが、好みや使いやすさに合わせて調整してください。冷蔵庫や便利アイテムを上手に活用して、おいしく保存してくださいね♪
この記事の執筆者
男の子3人、女の子1人の母。 自宅にてフラワーケーキ、キャラ弁教室を主宰。 料理、クラフト作り、ラッピングなどものつくりが大好きです。 生活に役立つ情報を発信したいと思います♪
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