福岡県久留米市の市道に無許可で植えられていたバナナの問題。
そのまま放置し続けるのか…
植えた本人を直撃しました。
久留米市役所に近い市道の中央分離帯。
この場所でしっかり根を張っていたのはー
◆川崎キャスター
「ありましたね、これですね。確かにここだけ南国風の植物が植わってますよ。高さどうでしょうか、高いものは4~5メートルありそうですね」
中央分離帯でたわわな果実をつけていたのは、南国のフルーツ「モンキーバナナ」。
あわせて3株あります。
久留米市なのに南国ムードを漂わせるこのバナナ。
住民には受け入れられている様子ですが、実際は無許可で植えられたものです。
24日、川崎キャスターが現場を訪れると、目の前にある人物がー
◆川崎キャスター
「今、男性が姿を見せました。道路を渡ってバナナの方に向かいました。水やりですね」
カメラの前で水やりを始めた男性。
声をかけてみるとー
◆川崎キャスター
「TNCですけど、お話を聞いてもいいですか。水をあげてましたけど、植えられた男性ですか」
◆バナナを栽培した男性
「そうです」
◆川崎キャスター
「日課のように水をやっているのですか」
◆バナナを栽培した男性
「あげていますよ」
バナナを育てていたのは50代の男性。
中央分離帯にポイ捨てされるゴミの多さを見かねて、緑を増やそうと2年前から植えはじめたといいます。
去年は枯れて育たなかったというバナナ。
今年はこまめな水やりが功を奏したのか、完熟間近だといいます。
しかしー
◆バナナを栽培した男性
「何本か取られている。減っていますね。真ん中だけ減っている。朝5時半、自転車でかごに入れた人もいる」
熟れる前に盗まれてしまうほど珍しいバナナ。
さらに、写真撮影が行われるなど危険な行為も相次いでいます。
ただ、そもそも中央分離帯で植物を勝手に栽培することは、伸びた葉が通行の妨げになる恐れもあることから、道路法に抵触する可能性もあります。
◆川崎キャスター
「違法であることはわかった上ですか?」
◆バナナを栽培した男性
「いいや、知りませんよ。汚いところをきれいに、それだけ。許可は得ていませんし、許可の取り方は知りませんでした」
車の通行の妨げになっているという指摘もあり、久留米市は男性に伐採するよう要請しています。
男性はこの要請についてどう考えているのか?
話を聞きました。
◆バナナを栽培した男性
「先週来て、『速やかに撤去を』ということで探していますから、こちらも『その方向で行きます』ということで待ってもらっている」
◆川崎キャスター
「収穫したのは食べるんですか?」
◆バナナを栽培した男性
「食べますし、近所のお姉さん方にあげます」
◆川崎キャスター
「植えた方としては、これ『なにバナナ』と名付けたいですか?」
◆バナナを栽培した男性
「『無許可バナナ』でいいんじゃないですか?たくましく自給率が少ない日本にとっては、ここだってバナナが栽培できる立証ができた」
男性は11月中にも、バナナを友人の畑などに植え替えるということです。
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