クイーンズランド州政府が輸出支援
オーストラリア北東部クイーンズランド州産のバナナとメロンを日本市場に売り込む試験的な取り組みがこのほど、東京都内の大手スーパー「ヤオコー」の店舗で行われた。生産者を支援している同州政府のマーク・ファーナー農業産業開発・水産相が売り場に立ち、買い物客に試食品を振る舞った。企業ニュース・サイト「ビジネス・ニュース・オーストラリア」が伝えている。
ヤオコーの店頭に並んだのは、クイーンズランド州北部の農業法人、パシフィック・コースト・プロデュースが、「エコガニック」と呼ばれる自然農法で生産したバナナと、同デイントゥリー・フレッシュが作った「パール・メロン」の2つの商品。新鮮さを損なわないようにするため、通常のシドニー経由の船積みではなく、ケアンズ発の直行便で初めて空輸した。
高温で雨が多いクイーンズランド州北部は、フルーツの主産地として知られている。だが、バナナの世界市場では、価格競争力の高いエクアドルやフィリピンなどが強く、クイーンズランド州産は99%が国内向けとなっている。パシフィック・コースト・プロデュースは2009年からシンガポールと香港に輸出しているものの、船卸し時の品質劣化など課題があり、成長のネックになっているという。
ファーナー州農業相は、クイーンズランド州のバナナ生産額は年間約6億豪ドルの規模があり、「新しい潜在的な市場を開拓し続けることがきわめて重要だ。輸出方法を最適化することで、日本の店頭でもオーストラリアと同じ新鮮さと美味しさを維持することができる」と述べた。サプライチェーンの工夫により、高い付加価値を訴求できるとの考えだ。
州農業省の担当者は、商品名を見せない状態でオーストラリア産と海外産のバナナを日本の消費者に食べ比べしてもらい、感想を聞く市場調査も実施する。イベントの結果と合わせて、地元のフルーツ生産者が日本市場を開拓するためのマーケティングに役立てる。
■ソース
からの記事と詳細 ( オーストラリア産バナナとメロン、日本の食卓に売り込め! 東京のスーパーで試食会 – 世界・オーストラリアニュース - 日豪プレス )
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