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人間以外の生物は「老後」を経ずに死ぬ。つまり「老い」に長く直面する生物は人間だけだ。
「老い」にはどんな意味があるのか?
それを探るためには、まず、生物の起源にさかのぼってみることが必要だ。
(本記事は小林武彦『なぜヒトだけが老いるのか』を抜粋、編集したものです)
「あなたは進化が生物を作ったと信じられますか?」
街を歩いていると「あなたは神を信じますか?」と話しかけられることがあります。私は創造主としての神は信じていないので、正直に「すみません、信じていません」と答えて、それ以上の会話はしません。
逆に、私が皆さんに「進化が生物を作ったと信じられますか?」と尋ねたら、皆さんはなんと答えますか?答えに困る方もおられるかもしれません。
私も含めて「進化が生物を作った」という事実を、理科の教科書で学んでも感覚的に捉えることはなかなか難しいものです。それは私たちの寿命の長さに比べて、進化のスピードはとてつもなくゆっくりだからです。
しかし、私たちがわかろうとわかるまいと、進化が生物を作ったことは事実であり、その過程を考えることなく、生き物を、そして自分たちの存在を理解することはできません。
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