福島県広野町で栽培されているバナナ。広野町は、福島第一原発事故の収束作業の拠点にもなったサッカーの聖地、Jヴィレッジのスタジアムがある町で、6年前から復興のシンボルとして国産のバナナが栽培されています。普通のバナナよりも高級なものですが、週末限定の販売では、毎週売り切れるほどの人気ぶりです。
早速ハウスに入ってみましょう!3つのハウスに、バナナの木、ではなく正確にはバナナの「草」が全部で150本あるそうです。
高いものでは、5メートルくらいあるそうです。バナナと聞くと南国のフルーツのイメージがありますが、ここではバナナの苗に氷河期を疑似体験させる特殊技術によって、栽培が可能になったそうです。
このバナナの特徴は、長すぎる「名前」です。
長すぎる!その名も…
栽培が始まった時にも話題になりました。
その名前が「朝陽に輝く水平線がとても綺麗なみかんの丘のある町のバナナ」!略して「綺麗」です。
このバナナを育てている幸森千尋さんです。
広野町振興公社・幸森千尋さん「全国から公募して、この名前が広野町の風景を的確に描写してくれた名前なんです」
Q.福島でバナナを栽培するのに大変なことは?
幸森さん「全部です(笑)みんな農家をやったことがなかったので、何も分からない状態で、いつどんな肥料をあげるのかとか分からなくて。一番大変なのは温度管理です。東北なので低すぎてもだめだし、暑すぎてもだめなんです」
Q.バナナは1本にどれくらい実る?
幸森さん「大体100本から200本くらい。1本からは1回しか実らないので、収穫したら切っちゃいます」
気になるお値段ですが、東北で作られる珍しいバナナということで、1本200〜300円と高級品です。
味が気になりますよね?
なんと皮ごと食べられる!
本来、土日の販売に合わせて追熟させるんですが、追熟したものを用意していただきました。
幸森さん「1本は皮のまま食べてみてください」
佐藤玲奈アナウンサー「甘い!ねっとり、クリーミーで濃厚です。おいしい!」
そして、皮ごと食べたお味は…。
佐藤アナ「やわらかい!全く皮を食べている感じがしないです!おいしいですね」
そのままももちろんおいしいんですが、この「綺麗」を使用したシェイクも提供されています。
そのほか、ふたば未来学園の生徒が考案したバナナクッキーなども販売していて、バナナの可能性を感じます。
この「朝陽に輝く水平線がとても綺麗なみかんの丘のある町のバナナ」は土日限定で、広野町の二ツ沼総合公園内のハウスで販売されていて、電話でも注文できます。
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