とくにヘッドライトは「目」にあたり、クルマの表情を決めるパーツで、近年は「ツリ目」がトレンドになっています。
一方、これまでヘッドライトにはさまざまな種類が誕生しては消えていきました。そこで、個性豊かなヘッドライトを持つクルマを5車種ピックアップして紹介します。
●日産「フェアレディZ」
1983年に発売された日本を代表するスポーツカー、日産3代目「フェアレディZ」は、初代から2代目へと受け継がれた丸型ヘッドライトから一転、角型へと変更されました。
そして、伝統的なクサビ型のスタイリングを継承するために、セミリトラクタブル式を採用しているのが特徴です。
この半目を開けたようなセミリトラクタブル式ヘッドライトは、消灯時の空力特性と安全基準で求められる点灯時のライトの地上高を両立。
通常のリトラクタブル式は、ライトカバー後端あたりを軸に回転してライトを露出させるのに対し、3代目フェアレディZでは点灯時にライトが垂直に移動する構造となっており、日産は「パラレルライジング・ヘッドランプ」と呼称していました。
デビュー当初に搭載されたエンジンは、2リッターと3リッターのV型6気筒SOHCターボのみで、3リッター車の最高出力は当時の最高値となる230馬力(グロス)を発揮。
後に2リッター直列6気筒DOHCターボと、3リッターV型6気筒DOHC自然吸気エンジンが追加されました。
また、2シーターと4シーター(2by2)のラインナップは初代から継承され、ルーフの一部が脱着式で手軽にオープンエアを楽しめる「Tバールーフ」仕様も2代目から受け継がれています。
フェアレディZらしさを維持しつつも、優れた空力特性や当時トレンドだったターボエンジン中心のラインナップとするなど、まさに新時代を感じさせるスポーツカーでした。
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