Perseverance=忍耐、Ingenuity=工夫。
今年のあたまにNASAの火星探査車パーサヴィアランスが無事着陸! 久しぶりに火星のロボット人口が+1されました。それというものの、さまざまなゴイスーな写真・動画・録音が地球に届けられています。
科学と技術の進歩を感じ取るためにも、ここらで一回振り返りましょう〜。
パーサヴィアランスは日本時間2021年2月19日5時55分にジェゼロ・クレーターに着陸。かつて湖と三角州だったとされる場所に降り立ったその時から、パーサヴィアランスの「生命の痕跡を探す」ミッションが始まりました。
しかしまずは現場確認です。23台もあるカメラのうち前方確認用のカメラで着陸場所をパシャリ。これが記念すべき初画像。
実は史上最高難度ともいわれていた、パーサヴィアランスの着陸シークエンス。火星の大気に突入→パラシュートで減速→空中に浮かぶスカイクレーンで探査車を火星表面まで降ろしました。
その様子を映した動画を初めてみた時、あまりにもCGっぽくて驚いたのを思い出します。でもこれは本物。とうとうタイムラプスじゃない高画質な動画が火星から届く時代になったのです。本当にほんとうに感動しました。
火星ミッションはいかなる瞬間も貴重な瞬間です。今後のためにも、パーサヴィアランスは着陸中〜着陸後も休むことなく身の回りを撮影していました。秘密のメッセージが込められていたパラシュートを撮ったり、着陸場所であるジェゼロクレーターを上空から映したり。
着陸後は自らの状態を確認する意味も込めてセルフィーを何枚か撮影し、着陸場所の近くの穴だらけの岩や、上空のまばゆい太陽も押さえました。パーシーの火星暮らしが本格的なスタートを切ったのです。
これまでの活躍をみてパーサヴィアランスはさぞ高性能なのだろうと思いきや、その頭脳は20年以上前のプロセッサと同程度でびっくり。1998年にAppleが発売したiMac G3で活躍していたPowerPC 750プロセッサを宇宙用に強化したモノ=RAD750だったのです。
とはいえこれは司令塔としての役割を遂行するためのプロセッサで、その他にも各機器にそれぞれプロセッサが積んであります。全体で見ればもっと高性能なのでしょう。しかしそうだとしても驚きですね。
ホイールが金属なのもあって、パーシーの走行音は実はかなりうるさいそうです。たしかに、実際の録音を聞いてみるとキコーンカコーンと鳴り響いていました。ちなみにヒィーンと流れている機械音の正体は不明だそうです。NASAもわからない…。
生命の痕跡を探すミッションとは別に、パーシーはヘリコプターを飛ばすミッションも請け負っています。そして初飛行は大成功! 史上初となった地球外惑星での動力飛行の様子を、綺麗な動画で届けてくれました。
ヘリコプターの名前はインジェニュイティです。地球と比べて大気が100倍薄い火星で飛ぶために様々な工夫が凝らされていて、知れば知るほど科学技術の進歩が感じられます。ちなみにインジェニュイティーのプロセッサはパーシーよりも処理能力が高いんです。火星ヘリを飛ばすために、2013年のフラグシップAndroidスマホに搭載されていたSnapdragon 801が活かされている!
けっこう繋がりが多いです、宇宙とガジェット。
パーサヴィアランスとインジェニュイティの今後にも大いに期待しましょう。もしかしたら火星の太古の生命の痕跡が見つかるかも。ミッションの全体像は動画にまとめています:
からの記事と詳細 ( 火星パーサヴィアランスのこれまでの活躍まとめ。動画とヘリコプター、そしてナゾの音…! - ギズモード・ジャパン )
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科学&テクノロジー
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