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Wednesday, May 19, 2021

伊丹市昆虫館むしばなし:/14 嫌われものが宝ものに 多様な魅力、カメムシ /兵庫 - 毎日新聞

amparipisang.blogspot.com

 <いたこん>

 筆者はカメムシを専門に研究をしていますが、元々はカメムシが大嫌いでした。

 カメムシたちとの最悪の出会いは高校生の頃でした。カメムシは秋になると越冬場所を探すために家屋内に侵入することがあるのですが、何十年に一度というほどの大発生の年ともなると大変なことになります。教室の天井を数十匹のカメムシが歩きまわり、たまに机に落ちてきます。外には大量のカメムシで道路がうっすらと茶色に見えるほどで、踏まずに歩くことはできません。人一倍虫嫌いだった私は、この秋は不登校気味になってしまうほどでした。

 私はカメムシを絶滅させる農薬を開発しようと思い、東京農業大学に進学しました。ほどなくして、憎きといえど研究するにはまず相手のことをよく知る必要があると気づきました。それからは嫌々ながらも捕虫網を手に出かけ、カメムシを採集しては標本を作り図鑑で名前を調べるという生活を送りました。

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