東山動植物園のゾウたちもお気に入りというバナナの葉っぱ。実は、岐阜県で無農薬栽培されています。バナナを収穫後、処分するしかなかった葉と茎。その使い道は動物のえさだけでなく、葉と茎を使った文具などにもなっていて、バナナの可能性に広がりを見せています。
東山動植物園(名古屋・千種区)で人気者のアジアゾウ。 足でおさえ、長い鼻を上手に使って、むしゃむしゃと食べているのは“バナナ”の葉と茎。 元々、タイやインドネシアなど東南アジアに生息するアジアゾウにとって、同じ地域が原産のバナナは大好物といいます。
約2週間に1度、東山動植物園に届けられるバナナの葉。実は、8月に取材した岐阜県で栽培されているものなんです。 無農薬で丁寧に育てられたバナナは、なんと1本877円。 そんな超高級品のバナナの葉と茎をゾウたちが食べるようになったきっかけは、1年前、葉と茎の処分に困るという話が出ていたことにありました。
実は、わずか1年で最大5メートルほどにまで成長するバナナ。一度、実を収穫した後の葉と茎は不要になってしまうので、これまではすべて処分されていたといいます。 その量、なんと年間10トン。処分するしかない葉と茎を何とか有効活用できないかと悩んでいたときに、「ほしい」と言ってくれたのが東山動植物園だったのです。
「実よりも葉と茎のほうが動物たちは食べてくれるんじゃないか。バナナの葉と茎は市場に出回っていない。いただけるという点でもありがたい」(東山総合公園 管理課 太田雅也さん)
繊維質が多く、動物の健康にもいいというバナナの葉と茎。 ニシゴリラやインドサイもお気に入りで、あの“イケメンゴリラ”シャバー二も豪快に茎をさき、おいしそうにむしゃむしゃ食べていました。
岐阜県産バナナの不要になった茎。ほかにも驚きの使い道がありました。 それは、美濃市の美濃和紙をつくる会社と共同で開発した“バナナペーパー”。 バナナの茎を30%混ぜたことで独特の色合いに。印刷も可能で、折り紙や、レターセットなど、商品化に向けて試作中です。
「バナナは捨てるところがない。いろいろな企業と共同開発していきたい」(清穂会 臼井麻紗杜 理事長) 和紙から動物のごはんまで、バナナの可能性は、まだまだ広がるかもしれません。
からの記事と詳細 ( 広がる可能性に「そんなバナナ!」 処分に困る“バナナの葉と茎”を動物たちが豪快に さらに和紙メーカーと共同開発“バナナペーパー”も 岐阜(中京テレビNEWS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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