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Saturday, March 5, 2022

サウジアラビア、野生の呼び声に応え、在来種を故郷に帰す|ARAB NEWS - ARAB NEWS

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  • サウジアラビアは世界野生生物の日を記念して、絶滅危惧種をアル・ウラーの自然保護区に放獣した

モハメド・アル・キナニ

ジェッダ: サウジアラビアは、最も崇められている絶滅危惧種の在来種をアル・ウラーのシャラーン自然保護区に放し、古代から暮らしていた環境に帰すことで、野生の呼び声に応えた。

木曜日、世界野生生物の日を記念して、アル・ウラー王立委員会はアラビアオリックス20頭、サンドガゼル50頭、ヌビアアイベックス10頭を放獣した。

野生動物放獣プログラムについて、委員会のCEO、アムル・アル・マダニ氏は、生態系と野生生物を持続させていくことによって「我々のチームは自然の力を解き放っている」と語った。

さらに、このプログラムは、サウジアラビアの持続可能性の目標、及びサウジアラビア・グリーン・イニシアティブ、中東グリーン・イニシアティブの目標に対する委員会の実例であると付け足した。

サウジアラビアは絶滅の危機に瀕した大型ネコ科動物への認識を高めるため、2月10日を「アラビアヒョウの日」と定めた。(SPA)

国際的な保護ガイドラインに従い、委員会は衛星で位置を追跡できる首輪や、カメラトラップ、その他のハイテク機器を活用して動物たちを監視していく。

委員会の自然保護担当ディレクターを務めるアフマド・アル・マルキ氏は、放獣プログラムは今後数年間でより拡大していく予定だと述べた。これは、2035年までに12種の在来種を自然界に復活させるという長期目標の一環だという。

シャラーン自然保護区は、アル・ウラー県の東部に位置している。委員会は合わせて6つの保護区を設定しており、その総面積は約12,400平方キロメートルある。

また、国際自然保護連合と協力して「保護区ネットワーク」計画を策定し、保護区の持続可能な適応管理を確実にすること、種の移動を可能にすること、気候変動への耐性を高めることを目指している。

サウジアラビアでアラビアオリックスなどの絶滅危惧種が保護されている保護区には、タイフのサウード・アル・ファイサル王子野生生物研究センター、アル・カシムのムハンマド・アル・スダイリー王子リムガゼル繁殖センターなどがある。

アル・ウラー王立委員会はアラビアオリックス20頭をアル・ウラーのシャラーン自然保護区に放獣した。(Shutterstock)

サウード・アル・ファイサル王子センターは35年以上前に設立され、広さはおよそ35平方キロメートル。現在、砂漠のような環境のこの自然保護区はフェンスで囲われており、周囲にはシッタの木や野生のハーブが生い茂っている。ここでは、フサエリショウノガンとアラビアオリックスという2種類の重要な絶滅危惧種が保護されている。

環境・水資源・農業大臣兼国立野生生物研究センター長のアブドゥル・ラフマン・アル・ファドリ氏は先月、アル・トゥマーマのハリード国王野生動物研究センターを視察し、絶滅の危機にある在来種の飼育とと再定住プログラムの進捗を確認した。

また、同センターの説明会に出席した後、新しい獣医科クリニックと研究室の開設式を行った。視察ではカモシカの繁殖ユニット、オリックスとマウンテンアイベックスのユニット、リハビリテーション・エリアを訪れた。また、20頭のゴイターアンテロープをリハビリテーション・エリアに放した。

2020年12月、文化相兼アル・ウラー王立委員会委員長、バドル・ビン・アブドゥラ・ビン・ファルハン王子は、アラビアヒョウを絶滅から守るため、ヒョウの個体数と獲物の維持、シャラーン自然保護区内の自然生息地の保護を目的とした世界基金を設立した。

駐米サウジアラビア大使のリーマ・ビント・バンダル王女は、非営利団体「Catmosphere」を設立し、アラビアヒョウをはじめとした絶滅の危機にある世界中の多くのネコ科動物への認識の向上を目指している。

また、サウジアラビアは世界の野生ネコ科動物の保護に熱心なパンテーラ社とも密接に連携している。

先月、サウジアラビアは絶滅の危機に瀕した大型ネコ科動物への認識を高めるため、2月10日を「アラビアヒョウの日」と定めた。

先月の閣僚会議で発表されたこの動きは、現在、絶滅危惧種に指定されているこの種を絶滅から守るためのサウジアラビアの取り組みの一環だ。

アラビアヒョウはサウジアラビアの主要な肉食動物であり、同国の文化では重要な役割を担っている。しかし、乱獲と自然の獲物不足により、現在、野生の個体は200頭を下回っている。

また、サウジアラビア全土に100億本のマングローブの植樹が行われることが予定されている。これは、気候変動への取り組み、二酸化炭素排出量の削減、環境の改善を目的として昨年発足した「サウジ・グリーン・イニシアティブ」の一環だ。

このイニシアティブにより、今後の数十年間で「砂漠が緑に変わり」、4000万ヘクタールの土地が再生することが期待されている。

大気質の改善、砂嵐の軽減、砂漠化防止、近隣地域の気温低下などに役立つ植林のマスタープランを策定するための調査が進められている。

現在、植林の基本計画を策定するための調査が進められている。将来的に大気質の改善、砂嵐の軽減、砂漠化防止、近隣地域の気温低下などの効果が見込まれる。

また、サウジアラビアは、中東地域やアフリカの環境保護、排出削減、地域の連携強化にも貢献している。

昨年、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の招待を受け、中東やアフリカのリーダー、各国の環境・気候変動分野専門の関係者たちが、サウジアラビアの首都で開催された第1回中東グリーンサミットに集結した。

フォーラムでは、「中東グリーン・イニシアティブ」の目標達成に向けてサウジアラビアが発表したいくつかの目標プログラムやプロジェクトが考察された。

壮大な環境計画は地域の努力と協力を支援し、自然な解決策と適応策によって二酸化炭素排出を削減、除去することを目指している。

計画には地域全体への500億本の植樹も含まれており、世界の植林目標の5%に相当する。これは、この種のプログラムとしては世界最大規模であると中東グリーン・イニシアティブ・サミットでは発表された。 

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