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Friday, June 10, 2022

奄美大島の絶滅危惧種、サガリラン開花 茨城・筑波実験植物園、容器で挑戦14年 - 茨城新聞クロスアイ

amparipisang.blogspot.com
鹿児島県の奄美大島にしか国内で生息が確認されていない絶滅危惧種のランの一種「サガリラン」が10日までに、茨城県つくば市天久保の筑波実験植物園で初めて開花した。採取した種を人工的にガラス容器内で育て、14年目で咲いた。

同園によると、サガリランは常緑樹林内の岸壁や木の上で成育する。木から垂れ下がる様子から名付けられた。国内では奄美大島の一部にわずかな株が生き残り、環境省の絶滅危惧ⅠA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に指定されている。

同園は2008年に現地で採取された種を使い、温湿度や光の条件を変えながら、無菌のガラス容器内で発芽させた。温室に出すと育たず、容器内で栽培を続け、ようやく開花に至った。

花は直径1センチほどで淡い黄色。2輪が開花した。15日ごろまで咲くとみられ、一般公開している。

多様性解析・保全グループの遊川知久グループ長は「自生地以外で確実に開花させる方法が確立した。絶滅から救う一歩になった」と話した。

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