札幌市中央区盤渓にある森に北海道和種馬(道産子)を放牧してササの葉を食べさせ、生き生きとした森に復活させる北海道大などの実証実験が13日始まった。
洋菓子製造販売業「きのとや」の関連会社「ユートピアアグリカルチャー」が所有する22ヘクタールのこの森に、新ひだか町の北大静内研究牧場から運ばれた道産子9頭が同日放たれた。
道産子は元々ササが好きで、同牧場では冬に道産子を放し飼いして地面を覆うササを食べさせている。その結果、邪魔なササが消えて、絶滅危惧種の草花など約20種が自生するようになり、森が復活したという。
きのとやはグループ会社を通じて、道産子がササを食べた後に牧草を育て乳牛を放し飼いする計画だ。道産子の導入を見守った、きのとやの長沼昭夫会長は「この森で自然の牧草育ちの乳牛を育て、5年後には食料生産のモデルファームにしたい」と抱負を話した。
北大静内研究牧場長の河合正人准教授は「道産子が森の再生に大いに役立つことを一般にも知ってもらえればうれしい」と語った。放牧は今年は12月中旬までの予定で、来年以降3年ほどは雪のない季節に静内牧場から道産子を運び入れる。
からの記事と詳細 ( 「道産子」放牧で森林再生へ…邪魔なササを食べさせた結果、絶滅危惧種の草花20種が自生 - 読売新聞オンライン )
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