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Tuesday, February 2, 2021

『エーペックスレジェンズ』初期プロトタイプの様子や、発表とともに即リリースというPR戦略の裏側が明かされる - ファミ通.com

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 エレクトロニック・アーツのバトルロイヤル型FPS、『Apex Legends』(エーペックスレジェンズ)。そのサービス開始2周年を前に、初期のプロトタイプの様子などが公式サイトで明かされた。

タイタンフォール後継作に向けて出てきた対戦モード“サバイバル”

 これまでにも何度か語られている通り、本作は開発元Respawn EntertainmentのFPS『タイタンフォール』シリーズの延長からスタートしており、キャンペーンや対戦モードの模索の中から出てきたのが後に『Apex Legends』となる“サバイバル”というゲームモードだったという。

 このモードは、24人のパイロットが3人組になってドロップポッドでフィールドに降下し勝ち残りを目指して戦うというバトルロイヤル系のものだったそう。『Apex Legends』サービス開始(2019年2月5日)の約2年前ということなので、『PlayerUnknown's Battlegrounds』のアーリーアクセス版の発売前後で、恐らく『フォートナイト』のバトルロイヤル版が出る以前のこと。バトルロイヤル形式が注目され始めた早い時期に試していたことがうかがえる。

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出撃前のロビー画面と思われる画像。

 当初はシリーズの象徴であるタイタン(『タイタンフォール』シリーズに出てくる搭乗兵器)も存在していたそうで、タイタンが動けるようにマップ上の建物などが少なめなのがポイント。後に設計を詰めていく中でタイタンやウォールラン(壁走り)といったタイタンフォール的な要素は泣く泣く削られることになる。

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プロトタイプ版のマップ。タイタンが動けるように建物少なめ。縮小していく安全地帯の概念があるのがわかる。
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後にキングスキャニオンになるマップ。

 かくして開発チームは『タイタンフォール』とは根本的に異なる作品という認識を統一し、仮タイトルも“サバイバル”から『Apexプレデター』に。復活やアビリティ制などの要素の試作がはじまり、徐々に現在の形に近付いていく。

 『Apex Legends』の登場時、場所を指定するだけで戦いながら注目点などを伝えられる“Pingシステム”が話題になったが、最高水準のコミュニケーションシステムを構築するために、プレイテスト中もあえてプレイヤー名を表示せず、ヘッドセットも禁止でやっていたというのが興味深い。

遊んで判断してもらうPR戦略

 また『タイタンフォール3』を期待される中で『Apex Legends』を発表するにあたって、発表後即配信という形にすることで“遊んでもらって判断してもらう”というPR戦略を取っているのが面白い所。多分、発表からサービス開始まで間をあけていたら「『タイタンフォール3』じゃないし、またバトロワかよ」というガッカリ感でローンチに大きく水を差していただろう。

 実際、記者は本作の発表が行われた現場にいたのだが、「これ発表されるの『タイタンフォール3』だろうな」と思ってわざわざ『タイタンフォール2』をクリアーし直してから取材旅行に向かったし、最初のアニメーショントレイラーで『タイタンフォール』直系の作品ではないのがわかった時は心底ガッカリしたのを覚えている(なんかキャラのアニメーションが無駄にコマ落ち演出になってたし)。

 その後、プレゼンが行われた隣の部屋に移って実際にプレイして「これやべぇじゃん!」となったわけだが、開発チームでもうまくいくかドキドキだったそうで、サーバー担当は「配信後すぐに100万人が集まるとは思わないように。数ヶ月後でも難しいかもしれない」という見通しを立てていたとか(後で文句を言われたらしい。ヒドい!)。

 その後の成功はご存知のとおりだが、記事は今年中に「バトルロイヤルという枠組みを越えた、新しいプレイ方法を投入する予定です」と締めくくられている。一体どんなものになるのか楽しみだ。

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