
群馬県太田市のゴルフ場「鳳凰ゴルフ倶楽部」を運営する太田資源開発(同市北金井町、谷津行男社長)が、敷地内で栽培したバナナを「ほうおうバナナ」として売り出す計画を進めている。民事再生申請から経営再建した同社の新事業で、ゴルフ場の敷地にビニールハウスを設けて栽培。昨年植え付けたバナナが実を付けており、年明けごろの出荷を目指す。県やJAによると、「県内でのバナナの出荷は聞いたことがない」といい、話題となりそうだ。
ゴルフ場の斜面の下に高さ6.5メートルのハウスを設置。湿気を感じる温かなハウス内には、高さ2メートルほどに成長したバナナ120株が青々と葉を広げ、一部の株には緑色の実が並んで膨らんでいる。他にもパパイアやコーヒー、パイナップルなどの熱帯果樹が数十本ずつ植えられている。
同社は2018年に民事再生法の適用を申請し、砕石や産業廃棄物処理などを手掛ける祥和コーポレーション(栃木県佐野市、田村孝男社長)の子会社として再建。バナナ栽培を含む農産事業部が立ち上がった。農園ではリサイクルされた木材チップを活用し、水はけを良くしているという。
農園を管理する中神洋二さん(57)は千葉大園芸学部を卒業し、中国やベトナムでバナナや野菜の栽培指導をしたこともある。岡山県産の「もんげーバナナ」のほか、東日本大震災からの復興を掲げて福島県内で始まったバナナ栽培にも携わった。
栽培するバナナは「グロス・ミッシェル」という品種で、スーパーなどで売っている主流の品種に比べ、「もちもちとして、ねっとり感がある」のが特長。中神さんによると、バナナ栽培には気温20~30度が最適で、土作りと水はけの良さが重要となる。農園では化学農薬を使わず、完熟した堆肥を利用する。通年出荷できるように栽培し、年間1万2000本程度の出荷を目指す。
収穫したバナナは、ゴルフ場内のレストランや売店で販売するほか、JAや道の駅などにも販路を広げていく考えだ。産出国でバナナは、花も食用に、葉を食器に、茎を繊維にするなど活用方法はさまざま。同社は農園を開放し、教育や散策の場にも提供していくという。中神さんは「地域の方が楽しめる憩いの場所にしたい」と話している。
からの記事と詳細 ( 群馬産バナナ 栽培はゴルフ場で!? もちもち、ねっとり… 経営再建の「鳳凰ゴルフ倶楽部」(上毛新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3ow5x2L
No comments:
Post a Comment