2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
1月10日(月)の放送では、子ども食堂の先駆けといわれる場所をつくった女性を特集した。
◆人々の心に寄り添える場所を
「毎週食べたい方にご飯を作って提供しています。コロナ禍では一緒に食べることができないのでお弁当にしてお配りしています」
そう話すのは、東京都大田区で「ともしびatだんだん」を営む近藤博子さん。
近藤さんの店では、さまざまな事情で満足に食事ができない人々のため「子ども食堂」を開設している。
そもそものはじまりは、店に買い物に来た小学校の先生からこんな話を聞いたことだった。
「(児童の母親が)病気を抱えていて、ご飯が作れない時は給食以外の食事をバナナ1本で過ごす子どもがいるという話を聞きました。『ここでご飯を作ってみんなで温かいご飯と具沢山の味噌汁を食べたら元気が出ますよね』と話したら、先生が『それはうれしいわ』と言われたので、もう翌日には仲間に話を持ちかけました」
「温かいご飯を食べてほしい!」――その些細な一歩が、日本中の子ども食堂開設へと広がった。
ひとりぼっちで食事をする孤食を防ぐ子ども食堂には、子どもはもちろん、ひとり親家庭や高齢者なども足を運び、たくさんの人の居場所となっている。
多くの人々の心に寄り添える場所を提供する近藤さんが、未来に叶えたい夢は?
「(本当に大切なのは)身近な人のことをどれだけ思えるかということですよね。ちょっと道で会ったら『おはよう』とか『こんにちは』とか、そういう声かけができる社会が一番みんなが安心して暮らせるんじゃないかと思います」
なお、『しあわせのたね。』次回1月17日(月)の放送では、小学校時代の思い出が詰まったランドセルをさまざまな小物にリメイクする取り組みを特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週月曜日 深夜0時45分放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)
からの記事と詳細 ( 給食以外“バナナ1本”で飢えをしのぐ子ども…。女性店主が振り返る「子ども食堂」のはじまり - テレビドガッチ )
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