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Wednesday, June 8, 2022

海南バナナ 皮もおいしく - 読売新聞オンライン

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 海南市野上新の「こくぼ農園」で収穫される「蜜の月バナナ」が反響を呼んでいる。バナナは主に熱帯で育つが、特殊な方法で国内でも栽培可能に。皮ごと食べられるといい、代表の小久保好章さんは「試行錯誤を重ねて、もっとおいしいバナナを家庭に届けたい」と意欲的だ。(相間美菜子)

 「これはまだまだ成長途中です」

 5月30日、こくぼ農園の大きなビニールハウスで、バナナの房を指さしながら小久保さんは話した。敷地内には約90株のバナナが植えられており、数本の木には大きな実がなっている。木は高さ5メートルを超すものもある。

 土地はもともと5000平方メートルの水田だった。2021年1月頃、小久保さんは「何か新しくてワクワクすることをしたい」と、別の食物を育てることを考えていた。その矢先に、顧客から「バナナを食べたい」と要望があり、育てることを決意。日本の気候はバナナの栽培に適さないとされるが、種子を超低温状態に置いて耐寒性を高める「凍結解凍覚醒法」のノウハウをもつ岡山県の農家に社員を派遣し、実地で学ばせた。

 この手法で育てた苗100株を譲り受け、同年5月からこくぼ農園のビニールハウスで育成。さらに育ちをよくするためハウス内の温度管理に気を配り、無農薬にもこだわった。試行錯誤のかいあって、バナナの木は半年で高さ5~6メートルに成長。これまでに数万本が収穫され、「濃厚な味と 芳醇ほうじゅん な香りが特徴です」と小久保さんは自信を見せる。

 デパートやレストランのほか、めっけもん広場(紀の川市)、NEKORO CAFE(岩出市)にも卸している。販売価格は重さによって五つのランクに分かれており、1本600円~1万円。高級品だが、皮が軟らかく渋みが少ないため、むかずに丸ごと食べられる点も話題を呼んでいる。小久保さんは「皮には栄養素がつまっている。ぜひ一度、味わってほしい」と話している。問い合わせは、こくぼ農園(073・487・5224)。

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