大手の青果会社が全国のスーパーなどで、熟す前の状態の“青バナナ”の販売を始めます。また、“青バナナ”を料理に取り入れている飲食店は、肉と一緒に黒酢にからめたメニューを提供しています。気になるその味は…。
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青々としたバナナ。食べ頃からは、ほど遠いのでは…と思いきや、販売する商品だといいます。
ドール・マーケティング部 成瀬晶子さん
「今回、販売させていただくのは未熟の青バナナになります」
大手の青果会社が、今月末から全国のスーパーなどで販売を始めるのは、熟す前の状態の“青バナナ”です。食べ方も普通のバナナとは違い、生のままではなく、電子レンジなどで温めることで食べられるといいます。
ドール・マーケティング部 成瀬晶子さん
「野菜のように召し上がっていただける『新しいバナナ』として」
気になるその味は…。試食した記者によると、食感はジャガイモのようで、甘みはまったく感じなかったといいます。
こちらの会社では、食品ロス削減の一環で、規格外のバナナを捨てずにすむように“青バナナ”として販売します。
ドール・マーケティング部 成瀬晶子さん
「“新しいバナナの可能性”を広げるという意味で、黄色いバナナ以外の青バナナというところを提案」
通常のバナナと同じ価格帯での販売を予定しているということです。
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実際に青バナナを料理に使っている飲食店もあります。
皮をむき、揚げた青バナナを肉と一緒に黒酢にからめてできあがる酢豚。異色の組み合わせです。
その相性は…。記者によると、思っていたバナナと全然違い、ほくほくトロッとした感じで、まろやかな酸味のたれと相性抜群だといいます。
このメニューは、青バナナを売っている店が少なく、仕入れられた時だけ提供しているそうです。
ENGINE・オーナーシェフ 松下和昌さん
「芋の食感とかあるけど、香りにバナナが残っている面白い感じ」
そこには、熟したバナナにはない、青バナナならではの良さがあるといいます。
ENGINE・オーナーシェフ 松下和昌さん
「おいしいものなので、みなさんに知っていただけたらいいなと」
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輸入だけではなく、“国産の青バナナ”を約1年前から生産・販売しているところもありました。約200本のバナナの木を栽培している千葉・富津市の農園では、青バナナを調理用として販売しています。
房総バナナ 小島健則社長
「黄色いバナナだけではなくて、いろいろな売り方ができないかなと」
ただ、まだ課題もあります。
房総バナナ 小島健則社長
「みなさん調理の仕方がよくわからないので、そんなにまだ浸透していなくて売れづらいというのが実情。もっと広まって、一般的にご家庭でも使っていただけると、うれしいなと」
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